金融/不動産知恵袋

事業資金

  • 「小さい飲食店」の開業資金に不動産担保ローンの活用も

    飲食店を開業しようと思っても、飲食店を開業するためにどのような費用がかかるか知らなくてはなりません。そこで今回は、自己資金以外の資金としてどのような借入が利用できるのか、また、不動産を所有している場合に利用できる、不動産を活用した不動産担保ローンについてご紹介します。 小さな飲食店の開業資金はいくら必要? 自分の店(飲食店)を持ちたい――。そんな夢を抱いている人や、あるいはすでに準備を進めている人もいることでしょう。 では、小さな飲食店を開こうと思った場合、どれくらいの開業資金が必要になるのでしょうか。開業資金がいくらかかるかは、店を始める場所や規模、具体的な内容によって大きく異なりますが、具体的な開業資金の目安として次のような費用があります。 物件取得費 店舗用物件を借りるためには、契約をする際に必要となる保証金(10カ月分)や礼金(1~2カ月分)、仲介手数料(1ヵ月分)、前家賃(1ヵ月分)などがかかります。他にも、物件によっては保証会社への加入が義務付けられている場合があります(1ヵ月分程度)。そのため、借りる物件の約1年分の家賃が必要となります。 店舗工事/設備費 店舗を開くからには自分の好みのデザインへとリフォームする必要があるかもしれません。費用として、店舗の内装・外装等の設計・工事費や、厨房機器や店内のカーテンやテーブル・イスなど家具類の購入費用がかかります。 備品/諸経費 食器や調理器具、メニューボード、レジや電話機、パソコンなどの備品や、店のロゴやチラシ、領収書、スタンプなどの文具類なども必要です。火災保険に加入する保険料もかかります。一つ一つは大きな金額でなくとも、まとめると結構な金額になるかもしれませんので、しっかりと見積もっておきましょう。 予備費(運転資金) オープンしてもすぐに売上が安定するとは限りませんが、その間も家賃や人件費、材料費などの支出は発生し続けます。そのため、売上がなかったとしても回せるよう、予備費として月々のランニングコストの3~4カ月分のストックは必要です。 全体で必要になる資金はこれらを合算した分といえます。どのような店か、家賃はいくらか、飲食店の種類、スタッフの人数などで予算は全く違ってきます。しかし、それほど家賃の高くないエリアで、バイトを雇って自分で経営する小さな店であっても1,000万円前後の資金は必要だと考えられます。実際には、しっかり試算をして確認することが大事です。 知っておきたい「FLコスト比率」 飲食店を経営しようと思ったら、「FLコスト比率」を知っておく必要があります。「FLコスト」は、F=Food(食材費)、L=Labor(人件費)の両方を合わせた金額で、飲食店における重要なコストです。 このFLコストが売上高に占める割合を見たものが「FLコスト比率」です。売上が月100万円で、食材費が25万円、アルバイトなどの人件費が25万円の場合、FLコスト比率=(25万円+25万円)÷100万円=50%となります。 売上からFLコストを引いた残りから、家賃や水道光熱費、設備などの減価償却費、消耗品費、雑費ほかのコストを差し引いた分が利益です。FLコスト比率が高くなりすぎないようにすることが、利益を出すためにも重要だと言われています。こういった数字のバランスも頭に置いて、開業の準備を進めたいものです。 開業資金に補助金・助成金は使える? 開業資金を捻出する際に、各種補助金や助成金は利用できるでしょうか。飲食店の開業でも使える補助金・助成金が見つかる場合がありますので、あらかじめ調べてみましょう。該当する場合は、上手に活用したいものです。 下記に例を示しますが、募集がない年があったり、あるいは地域が限定されていたり、年齢が限定されているものなどもありますので注意が必要です。 地域創造的起業補助金 サイトには「新たな需要や雇用の創出等を促し、我が国経済を活性化させることを目的に、新たに創業する者に対して創業に要する経費の一部を補助します」とあります。補助率は50%以内で、外部の調達資金がない場合は50万~100万円、ある場合は50万~200万円。新たに従業員を1名以上雇うなどの条件があります(平成30年度の場合)。 ただし、令和元年度、2年度の同補助金の募集は予定されていません。 詳細はこちら 若手・女性リーダー応援プログラム助成金 東京都中小企業振興公社の助成金。都内商店街の活性化を図るため、女性または39歳以下の若手男性が新規開業をする際に、店舗の新装・改装・設備導入等に要する経費の一部を助成します。助成は最大730万円(事業所整備費400万円、実務研修受講費6万円、店舗賃借料1年目:月15万円、2年目:月12万円)で、助成率は実費の3/4。事業所整備費・実務研修受講費は開業後に、店舗賃借料は交付決定日から1年経過後と2年経過後に交付されます。 詳細はこちら こうした補助金や助成金は通常、支払いが発生した後の清算払いになります。開業資金を支払う時点では間に合いませんので、資金計画をしっかり立てる必要があります。また、審査がある場合は要件に合致しても利用できないこともあるため、過剰に期待しすぎないことも大事かもしれません。 開業資金不足を融資で補うには? 一般的には、開業資金は自己資金(貯蓄)と融資がベースになります。 融資を検討する際に、まず浮かぶのは地域の信用金庫ですが、それまでの事業実績がないと融資を受けるのは難しいという現実があります。通常だと、事業実績がなくても利用できて、比較的低利で借りられる日本政策金融公庫に相談することになります。 しかし、日本政策金融公庫でも、本人の返済能力(自己資金がない、信用情報機関に登録されている、税金の滞納があるなど)や事業計画がきちんと詰められていないなど、内容によっては審査が通らず、利用できないケースもあります。 その他、自治体の制度融資を利用する方法もあります。制度融資とは、自治体と信用保証協会、金融機関が連携して、創業間もない中小企業や個人事業主への融資を行うものです。具体的には、自治体が推薦する形で、信用保証協会の保証を付けて金融機関が貸出しを行っています。自治体によっては保証料や金利の一部を負担してくれるところもあり、比較的低利で借りることができます。ただし、融資実行まで時間がかかる点がデメリットです。 不動産を活用した資金調達も 不動産を活用しての開業資金の調達方法もあります。それが、不動産担保ローンです。 不動産担保ローンとは、不動産を担保にして融資を受けるものです。土地や一戸建て、マンション等が対象ですが、流通性のある不動産に限られることが多いようです。 金融機関によっては本人名義の物件だけでなく、配偶者や親名義でも担保にできるところもあります。有担保のローンのため、無担保ローンに比べて低利で利用でき、返済期間も長期で利用することが可能です。また、使途が限定されないフリーローンで、開業資金や事業資金として利用できます。不動産の評価や審査があるため、融資実行までは2週間から1カ月程度かかります。 まとめ 「自分の小さな店(飲食店)を持つ」という夢を実現するためにも、事業計画とともに資金調達も重要な要素です。コロナ禍の中でも生き残っていけるよう、よりよいアイデアとプランを立てることは大事です。 不動産担保ローンとは? 文字通り、不動産担保ローンとは、不動産を担保にしてお金を借りることができるローンのことです。一般的に、不動産は土地や建物、マンションなどを指しますが、お金を融資する金融機関によっては、別荘な...記事を読む 執筆者紹介 豊田 眞弓( Mayumi Toyoda ) マネー誌ライターを経て、94年より独立系ファイナンシャルプランナー。 個人相談、講演・研修講師、コラム寄稿などを行う。座右の銘は「笑う門には福もお金もやってくる」。趣味は講談、投資。 <主な著書> 「夫が亡くなったときに読む本」(日本実業出版社)、「親の入院・介護が必要になるときいちばん最初に読む本」(アニモ出版)、ほか著書多数。

    2020.09.09事業資金
  • 不動産担保ローンとリースバック、事業資金調達の際はどう使い分ける?

    自分だけでなく、家族がやりたいことを実現するために、急にまとまった資金が必要になることはよくあることでしょう。そんな時、先に住宅ローンの完済などへ充当してしまって手持ち資金が少なく、悩む方も多くみかけます。 今回は、退職金で住宅ローンを完済した後に、家族を応援するために資金を捻出したいという66歳のFさんの相談事例をご紹介します。 [ご相談者 Fさん] 66歳男性 退職後アルバイト。配偶者を亡くし、一人娘(独身)が近所に住む。 自宅はマンション。昨年、退職金で住宅ローンを完済したので、手元の預貯金が少ない。 娘が知人のカフェを引き継ぎ、室内を一部リニューアルしたいと資金の相談を持ちかけてきた。5~6年後には返してくれるようだが、今、資金の余裕がなくどうしたらいいか? (1)自宅に住むのは変わらずお金を生み出す更なる方法 Fさん: 昨年、退職金で住宅ローンを完済したので、手元の預貯金はかなり減ってしまいました。それでも、アルバイトをしながら、自分の老後のことは何とかできるようにと思ってがんばっています。 FP吹田:住宅ローンを完済されたのですね。アルバイトなどお仕事をされて収入を得続けられることは、経済面だけでなく、人との関わりや生きがいなどにもつながっていく大切なことだと思います。 Fさん: はい、家にじっとしているよりは、よほど充実しています。実は、一人娘がいるのですが、知人から譲り受けたカフェのリニューアル資金を貸してもらえないかと相談を持ちかけられました。5年前に亡くなった妻とともに可愛いがってきた娘なので、なんとか援助したいのですが、手元の資金は少なく、悩んでいます。 FP吹田:なるほど。お嬢様からはどのくらいの資金で、返済についても何かおっしゃっていましたか? Fさん: はい、500万円~600万円くらいの予算らしく、毎年100万円くらいずつ返すと言われています。実は、娘は証券会社に勤めていた経験もあるので、お金の管理はちゃんとできる方だと思います。 FP吹田:しっかりしているお嬢様ですね。金融機関にお勤めでしたら、銀行からの借入は、審査が厳しく、無担保だと金利が高いのもご存じなのでしょうね。Fさんは、援助して応援したいと思っていらっしゃるのですよね。 Fさん: はい、そうです。今、担保とおっしゃいましたが、せっかく住宅ローンを完済したのだし、自宅を担保にしても住み続けながらお金を捻出する方法ってあるのでしょうか? FP吹田:はい、いくつかあります。実は、先日、不動産を担保に年金形式で分割借入をしていくリバースモーゲージに関するご相談もあったのですが(詳細はこちらの記事参照「不動産担保ローンとリバースモーゲージ、違いを知って賢く使い分けよう!」)Fさんはまとまった資金なので、他の方法がいいでしょう。ご自宅に住み続けながら、ご自宅を活用して資金を生みだす方法として、不動産担保ローンとリースバックという方法があります。 (2)不動産担保ローンとリースバックの違いは? Fさん: 不動産担保ローンはイメージがわきますが、リースバックって何ですか? FP吹田:リースバックというのは、不動産の売却と賃貸の組み合わせで、不動産業者に自宅などの不動産を売却するのですが、そのまま賃貸するというものです。一方、イメージしやすいとおっしゃった不動産担保ローンは、不動産を担保にまとまったお金を借りることです。両方とも特に引越しなども不要で住み続けられるという点は似ていますね。 Fさん: では、違うのはどんなことでしょうか? FP吹田:決定的に違うのは、所有権です。不動産担保ローンは、抵当権を設定はしますが、所有権は自分や家族など現状と変わりません、一方、リースバックは、売却をするので、所有権は一旦買い取った不動産業者に移ります。その不動産業者と、そのまま賃貸契約をするわけです。 Fさん: 引越しなどはしなくても、権利が変わっているんですね。所有権にこだわるかどうかが一つ目の鍵ですね。 FP吹田:所有権を手放すということは、精神的に寂しく感じる方もいらっしゃいますが、維持費の負担、例えば固定資産税の納税義務や地震や災害での修復などの重荷から解放されるとも言えます。 Fさん: 確かにそうですね。他に、返済などの今後については、どのような違いが出ますでしょうか? FP吹田:リースバックは、家賃を支払い、将来、資金ができたら買い戻すこともできます。一方、不動産担保ローンは、借入期間中は借入元本と利息の返済をしていきます。 Fさん: なるほど。今の自分だとリースバックで家賃を払ったり、将来買い戻したりするのは資金的に難しそうです。でも、ローンだと、昨年終わったはずが、また始まるわけですね。 FP吹田:とはいえ、不動産担保ローンの実際の負担は、予算では500万円~600万円という借入額ですし、何年間借りるかという返済期間によって全然変わってきますよ。それに、不動産担保ローンはFさんのお嬢様が借りる形にする方法もありますよ。 (3)利用者の生活スタイルや性格・志向によって使い分けできる Fさん:え?私がローンを組まなくても、娘の名前で不動産担保ローンを契約できるのですか!それなら、娘が借入希望額や返済期間を決められるので、スッキリするような気がします。たぶん私への負い目を感じることも少なくてすむでしょうし。 FP吹田:そうですね。以下に比較一覧を作成しましたが、基本的にローンが嫌いな方、所有権が変わっても平気な方、物件も共有名義などでなく自分で決められるという方は、リースバックを好まれる傾向が強いようです。 Fさん: なるほど。所有権の変更で、ふと思い出したのですが、うちは小規模なマンションなので、管理組合の理事がよく回ってきます。来年くらいに順番だからお願いねと打診があったのを思い出しました。これは所有権の有無によって、理事を受けれるかどうか影響も出てきますよね。みんなからあれ?って思われてしまいそうで、ちょっと心配です。 FP吹田:マンション内でコミュニティができていて、皆さんよくお話しされる関係なのですね。理事の人事を巡って詮索されたくない場合は、所有権が変わらない状態で、担保評価の範囲内で借入をして返済をしていく不動産担保ローンのほうが、使いやすいかもしれませんね。お嬢様なら、返済計画もしっかり考えていそうでしょうし、お話しされてはいかがでしょうか? Fさん:  わかりました。話してみます。それぞれの仕組みや特徴の違いがわかったので、私も娘も納得できると思います。 不動産担保ローンとリースバックの主な特徴 不動産担保ローンリースバック 仕組み不動産を担保にした借入れ不動産の売却と賃貸の組み合わせ 所有権の変更なしあり 月々の負担額借入元本返済と利息家賃 取引後返済できれば、不動産はそのまま。返済できない場合は、担保不動産を売却。そのまま賃貸として住み続けられ、後で買い戻すことも可能。 資金使途の制限少ないなし 契約当事者所有者本人のほか、家族でも可能。所有&居住者(共有していれば名義人全員) まとめ 住み続けながら資金を捻出する方法として、 不動産担保ローンが向いているタイプは? ・返済計画がしっかりできている方 ・所有権が変わるのが気になる方(近所付き合いやマンション管理組合の理事など) ・本人や家族が不動産を持ち、ローンへの抵抗が少ない方 リースバックが向いているタイプは? ・借金が嫌いな方 ・所有権を手放しても平気な方(固定資産税や維持費など負担が軽くていいなど) ・不動産が共有名義でなく、自分で意思決定しやすい方 不動産担保ローンとリースバックの違いとは リースバックは、自宅などの不動産を活用した資金調達方法のひとつです。不動産担保ローンとリースバックは、不動産を活用して資金調達するところは同じですが、特徴や仕組みには違いがあります。両者の違...記事を読む リースバックの仮査定を申込む ご自宅をリースバックすることでいくら資金調達可能かをご回答いたします。 執筆者紹介 吹田 朝子( Tomoko Suita ) 人とお金の理想的な関係を追求するお金のメンタリスト®・1級ファイナンシャルプランニング技能士・宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・キャリアコンサルタント (社)円流塾代表理事、ぜにわらい協会会長、STコンサルティング(有)代表取締役社長 一橋大学卒業後、金融機関の主計部を経て1994年より独立。中小企業経営者から個人まで相談実績は3,300件以上。自己実現のためのお金の使い方や増やし方のサポートに力を入れている。 <主な著書> 「お金の流れをきれいにすれば100年人生は楽しめる!」スタンダーズ社・「小学生でもわかる!お金にまつわるそもそも事典」C&R研究所・「お金オンチの私が株式投資を楽しめるようになった理由」C&R研究所 など

  • 事業資金の種類は?どこで借りられるの?

    事業資金は商売をする上で必要になる資金ですが、何に使うかによって呼び方が異なり、金融機関によっては、「どんなことに・いくら資金が必要なのか」を明確にさせなければ融資を受けられない場合もあります。本コラムでは、商売をする上で必ず知っておきたい事業資金の種類や考え方について紹介していきます。 運転資金とは? 運転資金は、営業活動をする上で支払の立替が発生することにより不足する資金のことを指します。計算式は以下の通りです。 (売上債権+棚卸資産)−(買掛債務)=運転資金 一般的な商売では、商品や材料を仕入するために先に仕入先に支払を行います。その後、在庫として売上先に納入まで管理する期間があり、商品を売上先へ渡し、売掛金を回収するという流れになります。そのため、売上があり黒字だとしても、手元に現金がなく、資金繰りが厳しい期間が発生してしまうのです。 分かりやすくするために具体的に数字を入れて考えてみましょう。売上債権が100万円、棚卸資産が120万円、買掛債務が80万円とします。上記の数式に当てはめると、運転資金は140万円となり、この分を穴埋めする余裕資金がない場合は資金調達が必要になるのです。 また、運転資金の返済に当てる原資は以下の計算式で考えます。 税引き後利益+減価償却費-社外流出(配当金など)=返済原資 そのため、決算が黒字で返済原資の範囲内の運転資金であれば、売掛金を現金化すれば融資分を回収できるという仮定の上、金融機関としても融資はしやすくなるのです。 ただし、万が一取引先から売掛金を回収できなくなってしまったり、棚卸資産が不良在庫だったりすると、金融機関への運転資金の返済ができなくなってしまいます。そのため、普段から取引先と密に連絡を取り合い、売上が回収できなくなる前兆はないか、在庫の品質は保たれているかなど確認することが大切です。 設備資金とは? 設備資金は、新しく工場などを建てる、機械を買うなどという資金で、スポット的に必要になる資金のことを指します。設備投資の資金は一般的に大きな額になることが多いので、金融機関としては、その設備を導入するメリット、本当に需要があるものなのか、収益性が改善するのか、売上が増加するのか、コストが削減できるのかなどを細かく検証していきます。なぜならば、設備資金の返済原資は、基本的にそれを稼働させることにより得られる利益になるので、金融機関としては利益を生み出せないようなものに対しては融資できないからです。 特に銀行などで資金調達をする場合は、審査も厳しくなりますし、見積書、請求書、仕様書等の設備投資の内容と金額が分かる資料や事業計画書などを提出する必要もあります。そのため、資金調達ができるまでに時間がかかる場合もあるでしょうし、審査した上で融資が難しいと判断される場合もありえます。 季節資金とは? 季節資金とは運転資金の一種で、季節性のある商品を扱う商売をしている場合に発生する資金需要です。たとえば、スキー板を販売している会社であれば、一般的に秋〜冬にかけて商品の販売が増えることが予想できます。このような場合、他の季節に比べて、秋〜冬の間に商売が増えると、資金需要も大きくなります。このように毎年のある一定期間だけ資金需要ができる商売をしている場合、季節資金として金融機関から借入を行う場合もあります。 賞与資金とは? 賞与資金とは、企業が社員に賞与を支払うための資金です。一般的に賞与は給料の◯ヶ月分というまとまった額を支払うことになるため、あらかじめ賞与分に使う資産として利益を用意しておく必要があります。しかし、更なる業績アップを目指して、利益を他の投資に使ったり、運転資金に使ってしまったりすると、賞与として支払うための資金が手薄になってしまうこともあります。そんなときに賞与資金として金融機関から借入をします。 開業資金とは? 会社を新しく作るときには、登記費用やオフィスを借りる場合の敷金や礼金などの初期費用、オフィスの備品や車両費、人件費などのお金が必要になります。十分な資本金があったり、補助金・助成金を用意したりできる場合は、そこから資金を捻出することができますが、それだけでは足りない場合は金融機関などから借入を行い開業資金に充てます。 事業資金はどこで借りれば良い? お金を借りようと考えたときに真っ先に頭に浮かぶのは銀行だという人も多いのではないでしょうか。しかし、上記でも触れましたが、銀行でお金を借りるのは審査が厳しい上、結果が出るまでに1ヶ月ほどかかってしまうこともよくあります。しかも、創業したばかりの会社や、借入実績がない会社、赤字決算の会社の場合は融資ができないと断られてしまう場合もあるのです。 資金調達を急いでいるならば、審査が銀行と比べると易しく、スピーディーに審査をしてくれるビジネスローンや不動産担保ローンを検討してみるのも一つの手です。ビジネスローンや不動産担保ローンは、資金使徒を問われないところも多いのも特徴で「とにかくお金が必要」というケースでも対応してもらえる場合もあります。 特に不動産担保ローンは、自分や家族などが所有している不動産を担保として差入れることができ、融資額が担保評価内であれば比較的融資を受けやすいです。不動産を所有しており、急ぎで事業資金の融資が必要な方は是非一度相談してみてはいかがでしょうか。 事業資金の融資でおすすめの方法とは? 働き方改革など、副業などの情報が増え、今まで会社員だった人も副業や独立開業などを考える方が増えてきているようです。特に事業として何かをやりたいと思う場合、最初に気になるのは資金面ではないでし...記事を読む 不動産担保ローンの専門家に 相談する ご融資に関するお問合せフォームへ

    2019.10.29事業資金
  • 事業資金の融資でおすすめの方法とは?

    働き方改革など、副業などの情報が増え、今まで会社員だった人も副業や独立開業などを考える方が増えてきているようです。特に事業として何かをやりたいと思う場合、最初に気になるのは資金面ではないでしょうか? 今回は、今まで会社員として勤めてきたが、今後は犬のしつけ教室を開いて、将来的にはトレーナーの育成やペットフードの販売なども展開していきたいと思う45歳のKさんの事例をご紹介します。 [ご相談者 Kさん] 45歳男性 現在は会社員。配偶者あり、子なし。 無類の犬好きで、大型犬・小型犬含めて3頭を飼っている。 自宅は近くに山もある郊外の一軒家。実家もそばにあって、犬を走らせる庭もある。 今後、自分のライフワークとして、犬のしつけ事業を展開したい。 (1)民間の銀行の事業融資は一般的に黒字の実績ある法人が前提 Kさん: 会社への毎日の通勤時間が結構長く、このまま身体が疲弊するくらいなら、今のうちに、いつかやりたいと思っていた犬関係の仕事に切り替えていこうかと思うようになりました。一番心配なのは、事業を始めるにあたっての資金面です。預貯金は生活費にとっておきたいので、どこか少しでも資金調達できるところがあればと思っています。銀行はやっぱり厳しいのでしょうか? FP吹田:そうですね。銀行の融資の審査基準は各行様々ですが、一般的に決算2期分など数年間の決算書をもとに黒字であることが前提になっています。その上で、収益性、成長性、安全性、そして返済能力を審査されるようですね。 Kさん: やっぱりそうですか。赤字決算では厳しいと聞いたことがありますが、そもそも、自分のような新規組はもっとハードルが高いですね。他には何か候補はありますでしょうか? (2)公的な日本政策金融公庫も利用可能か確認しよう FP吹田:民間の銀行を補完する役目として、日本政策金融公庫の存在も知っておきましょう。これは、日本の中小企業・小規模事業者等を支援する公的機関なので、金利も安定的に固定金利がベースになっています。 Kさん: 公的機関なのは、ちょっと安心できそうですね。自分のような、これからという状況でも借りられるのでしょうか? FP吹田:日本政策金融公庫にも、いくつかの融資の種類がありますが、今回は、新創業融資と新規開業資金の融資にフォーカスしてみましょう。新創業融資は、Kさんのように新たに事業を始める方、または事業開始後税務申告を2期終えていない方が対象で、新規開業資金のほうも、新規事業を始める方や事業開始後約7年以内が対象となっています。ただ、どちらも事業に関して、一定要件を満たすことが求められています。 Kさん: 一定要件ですか?どんなことでしょうか?担保とか? FP吹田:担保は原則不要なのですが、雇用の創出を伴う事業など雇用創出等の条件と、新創業融資では自己資金要件も明記されています。自己資金は1割以上必要とされていて、実際は平均3割くらいが目安になっているようです。 Kさん: なるほど。自分の事業で人をすぐに雇用できるかなど、よく考えないといけませんね。実際どのくらい融資されているのでしょうか? FP吹田:規定では上限数千万円と高額にみえますが、実際は、300万円~コンサルタントを通じて申し込んで1000万円台くらいと言われています。 Kさん: え?コンサルタントに頼むのですか? FP吹田:一般的に、創業時に無担保融資で1000万円を上回る借入を行うことは、現実的にはなかなか難しいと言われています。特に公庫の創業融資が通る確率は1~2割と言う意見もあり、審査が通りやすい事業計画などの書類作成、更に面接のコツなど、コンサルタントに依頼する方もいるようですよ。 Kさん: なるほど…。簡単にはいかなそうですね。コンサルタントの報酬も発生するでしょうし。他には資金調達できる手段ってありそうでしょうか? (3)土地など不動産があれば不動産担保ローンも事業資金に使える FP吹田:そうですね。事業用と限定されていないのですが、不動産を担保にして融資をしてもらう方法があります。 Kさん: 不動産ですか?それは自分の不動産でないといけないのでしょうか? FP吹田:いえ、ご本人名義のみでなく、ご家族名義の不動産でも可能で、中にはローン返済中でも可能なところもあります。 Kさん: それは可能性が出てきました。法人化する前に個人でも申し込めるのでしょうか? FP吹田:はい、不動産の担保があるので、返済能力について審査が通れば、銀行や日本政策金融公庫より緩めといえそうです。 Kさん: なるほど。どのくらい融資が可能かは、担保となる不動産しだいですよね。 FP吹田:おっしゃる通りです。不動産担保ローンの融資可能額は、担保物件の評価額の8~7割程度と言われています。 Kさん: わかりました。自宅の土地や、実家の土地もあるので、検討してみようと思います。ちなみに費用などはかかるのでしょうか? FP吹田:そうですね。担保設定による融資なので、住宅ローンのように、抵当権設定費用や収入印紙、更に不動産鑑定費用や融資事務手数料がかかると思っておいてください。 Kさん: なるほど。専門のコンサルタントに頼まなくてもいいのがちょっと気楽です。 FP吹田:気楽と言っても、安易に借りられるだけ借りてしまうと、その後の返済が負担になってしまうこともあるので、やはり事業計画を立てて、返済できる内容で検討することが大事ですよ。なお、民間の銀行・日本政策金融公庫・そして不動産担保ローンの特徴や違いを一覧にしてみましたので、ご参考にしてください。 事業資金の調達に使える手段(これから事業を始める場合) 不動産担保ローン日本政策金融公庫民間の金融機関 新創業融資・新規開業資金事業用融資 特徴不動産を担保にし、使途も比較的自由な融資一般の金融機関が行う金融を補完することを目的に融資を行う事業の実績や返済能力を審査し一定の範囲内の融資を行う 借入要件は?◎比較的緩い△一定の要件あり△一定の要件あり 申込者の要件は?個人でも法人でも個人でも法人でも(個人事業の確定申告書の提出必須)一般的に一定(2期など)以上の業歴や債務超過でない法人 自己資金は?状況しだい融資額の1割以上、平均は3割程度ある程度必要 担保は?家族や本人名義の不動産も可能(ローン返済中でも)新創業融資は原則不要新規開業資金は応相談身内の名義の不動産では厳しい 保証人は?原則不要(担保提供者など保証人を必要とする場合もある)原則不要代表者の保証は必要 借入可能目安は?物件の評価額の8~7割程度上限は新創業融資3000万円、新規開業融資7200万円(実際は平均300万~1000万円台が多い)平均300万~コンサルタント経由で1000万円台など 2019年10月筆者調べ まとめ 日本政策金融公庫の主なメリット・デメリットは? ◯ メリット ・公的な融資なので安定的な固定金利 ・担保や保証人は原則不要 △ デメリット ・新規事業の融資には、雇用創出などの要件や自己資金要件を満たすことが求められる ・審査が通り、1000万円台の借入を実現するには、コンサルタントに頼むことが必要になる場合も 不動産担保ローンの主なメリット・デメリットは? ◯ メリット ・不動産を担保にするので、法人個人など事業に対する要件が比較的緩い ・担保物件の対象が幅広く、その評価額の8~7割程度まで借入可能 △ デメリット ・もし、返済できなくなった場合、担保とした不動産を失う 事業資金の種類は?どこで借りられるの? 事業資金は商売をする上で必要になる資金ですが、何に使うかによって呼び方が異なり、金融機関によっては、「どんなことに・いくら資金が必要なのか」を明確にさせなければ融資を受けられない場合もありま...記事を読む 不動産担保ローンの専門家に 相談する ご融資に関するお問合せフォームへ 執筆者紹介 吹田 朝子( Tomoko Suita ) 人とお金の理想的な関係を追求するお金のメンタリスト®・1級ファイナンシャルプランニング技能士・宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー・キャリアコンサルタント (社)円流塾代表理事、ぜにわらい協会会長、STコンサルティング(有)代表取締役社長 一橋大学卒業後、金融機関の主計部を経て1994年より独立。中小企業経営者から個人まで相談実績は3,300件以上。自己実現のためのお金の使い方や増やし方のサポートに力を入れている。 <主な著書> 「お金の流れをきれいにすれば100年人生は楽しめる!」スタンダーズ社・「小学生でもわかる!お金にまつわるそもそも事典」C&R研究所・「お金オンチの私が株式投資を楽しめるようになった理由」C&R研究所 など

ご相談、仮審査申込は無料です。お気軽にお問い合わせください。
0120-334-258受付時間:月~土 9:00 - 17:45