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公開日:2024.10.25
老後の生活に向けて、住まいを見直すことは大切です。子供たちが独立し、広すぎる家が負担に感じることもあるでしょう。あるいは、もっと便利な場所や自然豊かな環境での生活を夢見ているかもしれません。この記事では、老後の住み替えのメリットや注意点、そして具体的なステップについて詳しくご紹介します。新しい住まいで、より充実したセカンドライフを始めましょう。
ここでは住み替えのメリットとデメリットについて紹介します。
賃貸に住み替える時のメリットは以下のとおりです。
賃貸に住み替えた時のデメリットは以下のとおりです。
特に注意しておきたいデメリットは「高齢者は賃貸物件を借りにくい」という点です。
賃貸は住む場所を自由に選べるというメリットがありますが、高齢になるほど新たな賃貸契約は結びにくくなります。70代を超えると息子・娘の名義で契約が必要になるなど、自身の子供に負担をかけてしまう場合があります。また、子供がいない独り身の場合はそもそも、新しい賃貸契約をするのが難しい恐れもあります。
詳しくは「老後に賃貸物件は借りにくい?その理由や対策を紹介」をご覧ください。
持ち家に住み替えるメリットは以下のとおりです。
持ち家に住み替えるデメリットは以下のとおりです。
持ち家は資産として所有することができ最終的には売却できるというメリットある一方で、上記のような維持費もかかるというデメリットも考慮することが大切です。住み替えを検討する際には、経済的な負担や長期的な視点でのリスクを冷静に見つめることが必要です。
それ以上に大切なのは、自分や家族がどのような暮らしを望んでいるかをじっくり考えることです。新しい家での生活が、心地よく安心できるものであることが人生を豊かにする鍵ともいえるので、住み替えは時間をかけて検討し、必要に応じて専門家に相談するなど、自身にとって最適な選択ができるようにしましょう。
マンションに住み替える場合のメリットは以下のとおりです。
メリットとしては管理が比較的容易であることや、セキュリティがしっかりしている点が挙げられます。
一方でマンションに住み替える場合のデメリットは以下のとおりです。
特にマンションに住み替える際には、マンション価格に注意しましょう。不動産経済研究所の「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024年8月」によると首都圏の新築マンションの平均価格は9,532万円と一億円に近い金額になっています。
確かに、購入価格が高ければ売却時の金額も高くなる傾向にありますが、収入が1000万円に満たない方はそもそも1億円を住宅ローンで借りることは非常に難しいです。そのため、都心で新築マンションを購入するには、収入合算やペアローンなど利用をする必要があります。
マンションの住み替えの注意点は以下のとおりです。
住み替えには、購入費用に加えて売却時の費用、引越し費用、場合によっては住宅ローンの完済費用などがかかります。新たな住宅ローンを組む場合、その返済計画も含めて、無理のない資金計画を立てましょう。
また、都心の場合マンション価格が高いため、資金繰りに時間がかかる場合があります。そのため、マンションの購入だけではなく、住宅ローンの申請もサポートしてくれる不動産会社などを選ぶことが重要です。ポイントをしっかりと押さえて、計画的に住み替えを進めることで、後悔のない新しい暮らしを実現させましょう。
戸建ての住み替えのメリットは、以下のとおりです。
戸建てに住み替えするデメリットは、以下のとおりです。
戸建ては建売住宅の場合、マンションより安価で家を購入できることが多いです。「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」によると、新築に限るとマンションと一戸建てで約3,000万の価格差があります。また、専有面積も戸建ての方が広いため、安くて広い家に住みたい場合は、戸建て物件の購入を検討してみましょう。
【首都圏のマンション価格】
種別 | 平均価格 | 平均専有面積 |
---|---|---|
新築マンション | 8,094万円 | 62.64 m2 |
中古マンション | 4,270万円 | 59.85 m2 |
【首都圏の一戸建て価格】
種別 | 平均価格 | 平均建物面積 |
---|---|---|
新築一戸建て | 4,769万円 | 98.4 m2 |
中古一戸建て | 4,016万円 | 99.9 m2 |
参照元:株式会社東京カンテイ「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」
新居探しでは、物件の見学やローンの申し込み、契約書の確認が必要です。引っ越しやリフォーム、家具の購入などにかかる費用の見積もりをしましょう。
シニア世代が住み替えを成功させるコツは以下のとおりです。
シニア世代の住み替えは、家族全員にとって大きな決断です。住み替えを成功させるためには、家族との十分な話し合いをしましょう。
新しい生活環境や家計への影響について、全員が納得できる形で意見を共有し、理解を深めましょう。家族の意見を尊重することは、将来的なトラブルを避けるためにも大切です。
まずは、家族とのコミュニケーションを重視し、全員が納得できる形で住み替えを進めましょう。
シニア世代が住み替えを成功させるためには、現在の住居をスムーズに売却する必要があります。売却する際は、信頼できる不動産会社を選びましょう。
不動産会社の選び方については「不動産買取のメリット・デメリットとは?不動産業者の選び方も解説」も参考にしてください。
不動産会社の選定時には、実績や口コミを参考にし、ニーズに合ったサービスを提供しているかをチェックしてみてください。
新居探しでは、未来の健康状態も考えた上で、物件を選んだほうが後悔がないでしょう。希望条件をすべて満たす物件を見つけるのは難しいため、優先順位を明確にし、妥協できる点も考えておくと探しやすいです。
物件選びの際には、周辺環境や生活の利便性も大切です。公共交通機関へのアクセスや医療施設、買い物のしやすさなど、日常生活を快適に過ごせる環境かどうかを確認しましょう。また、将来的な家族構成の変化やライフスタイルの変化も考慮に入れておきましょう。例えば、70代を迎えると少しの段差で躓くようになったり、階段の上り下りが難しくなったりします。
住み替えには、多くの費用がかかるため、事前に資金計画を立てることが大切です。住み替えには以下のような費用が発生します。
内容 | 費用名 |
---|---|
自宅売却にかかる費用 | 不動産会社への売却仲介手数料や抵当権抹消費用 |
新居の購入にかかる費用 | 新居所得にかかる税金や各種仲介手数料など |
登記費用 | 登録免許税及び司法書士報酬 |
これらの費用は引越し時期や新築マンションを購入するか、戸建てを購入するかによっても大きく異なります。そのため、事前に住み替えのプロに相談をして、資金計画や住み替えの進め方を相談しておくとよいでしょう。
本記事では老後の住み替えについて解説しました。老後の住み替えを成功させるためには、計画的な準備と慎重な選択が必要です。この記事の内容や上記動画などを参考にして、住み替えのメリットとデメリットを理解しましょう。適切なタイミングで住み替えの決断をすれば、新しく充実した生活を送ることができるでしょう。
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