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「フラット35」の記事一覧

  • フラット35を組む際の諸費用はいくらかかる?

    フラット35は、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供する全期間固定金利の住宅ローンです。自宅の購入でフラット35を利用する場合、諸費用はいくらかかるのでしょうか。 この記事では、フラット35を組む際の主な諸費用とその他の関連費用、負担を抑えるためのポイントを解説します。 フラット35を組む際の主な諸費用 フラット35を組む際は、以下のような諸費用がかかります。なお、フラット35は借り入れ時に別途保証料を支払う必要はなく、保証人も不要です。 融資手数料 融資手数料とは、フラット35の事務手続きにかかる費用として金融機関に支払う手数料です。計算方法に応じて、「定率型」と「定額型」の2種類があります。 定率型:借入金額に一定の手数料率を乗じた金額を支払う 定額型:借入金額にかかわらず一定の金額を支払う 金融機関によって融資手数料の金額は異なりますが、定率型は借入金額の1~2%程度、定額型は3~5万円程度が目安です。 借り入れ時に支払う手数料は、定額型のほうが低い傾向にあります。ただし、借入金利は定率型のほうが低めに設定されるのが一般的です。定率型と定額型のどちらが有利かは、総返済額も含めて判断する必要があるでしょう。 出典)住宅金融支援機構「「金融機関」と「商品タイプ」の選択」 印紙税 印紙税は、フラット35を契約する際に借入金額に応じて納める税金です。「金銭消費貸借契約書」に収入印紙を貼付し、消印する必要があります。印紙税額は以下のとおりです。 借入金額 印紙税額 500万円超 1,000万円以下 1万円 1,000万円超 5,000万円以下 2万円 5,000万円超 1億円以下 6万円 金融機関によっては収入印紙ではなく、諸費用に含めるかたちで印紙税を納めることもあります。 出典)国税庁「印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで」 登記費用(登録免許税・司法書士報酬) 登記費用には登録免許税や司法書士報酬があります。 抵当権設定登記や所有権移転登記の手続きなどは、司法書士に依頼するのが一般的です。司法書士報酬は依頼先や借入金額によって異なりますので、司法書士に確認しましょう。 関連記事はこちら抵当権とは?根抵当権との違いや設定・抹消登記について解説 物件検査手数料(適合証明書) フラット35を利用するには、住宅金融支援機構が定める技術基準を満たす住宅であることを証明するために、物件検査を受けて適合証明書を取得しなくてはなりません。 物件検査や適合証明書発行にかかる費用は検査機関や物件種類によって異なり、5~10万円程度が目安となります。 火災保険料・地震保険料 フラット35では、原則として火災保険の加入が義務付けられています。 一方、地震保険の加入は任意です。地震保険は単独では契約できず、火災保険とセットで加入する必要があります。火災保険のみでは地震を原因とする火災の損害は補償されないため、必要性は高いといえます。 火災保険料や地震保険料は建物の構造や所在地などによって異なるため、事前に見積もりをとって金額を確認しておきましょう。 不動産取得税 不動産取得税は、土地や建物などを取得した際にかかる地方税です。通常は、取得から6ヵ月~1年程度で都道府県から納税通知書が届きます。 不動産取得税額は、原則として不動産価格(固定資産税評価額)の4%ですが、土地と住宅は3%に軽減されています(軽減措置は令和9年3月まで)。詳細は国土交通省

    2025.02.12 フラット35住宅ローン
  • フラット35で住宅ローンを組みたいときはどこに相談する?選び方と注意点を解説

    住宅ローンの選択肢として人気の高い「フラット35」。その魅力は長期固定金利で、将来の金利変動リスクを避けられる点にあります。しかし、具体的にどの金融機関や相談先を選べば良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、銀行などの金融機関や、住宅ローン専門のアドバイザーなど、各相談先の特徴やメリットを比較し、最適な相談先を見つけるためのポイントを紹介します。 フラット35の相談先 フラット35について相談をするなら、主に以下のような選択肢があります。 銀行等の金融機関 不動産会社 住宅ローン専門の相談窓口 住宅金融支援機構 それぞれ詳しく見ていきましょう。 銀行等の金融機関 フラット35は、全国の金融機関が取り扱っている住宅ローン商品です。多くの金融機関では住宅ローンの無料相談窓口を設置しているため、フラット35について相談することも可能です。多くの場合は担当者に対面またはオンラインで相談できるので、疑問点をその場で解決できます。 金利や借入可能額、返済シミュレーション、借り入れの可否など、人に聞きながら具体的な相談をしたい場合は金融機関が向いているでしょう。 ただし、予約せずに来店すると、すぐに対応してもらえないこともあります。金融機関のホームページなどから事前に予約するとスムーズに対応してもらえます。 不動産会社 マイホームを建築・購入予定の不動産会社に、住宅ローンについて相談することも可能です。住宅購入者の多くは、住宅ローンの利用を想定しています。そのため、不動産会社は金融機関と提携し、購入希望者に対して住宅ローンの紹介を行っています。 不動産会社によっては、ファイナンシャルプランナー(FP)や住宅ローンアドバイザーなどの資格を持つ社員が在籍し、顧客からの相談に対応している場合もあります。 不動産会社の提携金融機関でフラット35を取り扱っていれば、商品内容や申込要件などの詳しい相談ができるでしょう。 住宅ローン専門の相談窓口 銀行や不動産会社以外に、住宅ローン専門の相談サービスを利用する方法があります。FP資格などを持つ専門家に、住宅ローンについて幅広く相談できるのが特徴です。多くの場合、無料で相談できます。 すでに銀行や不動産会社に問い合わせていても、その住宅ローンが自身に合っているかを確認するために、セカンドオピニオンとして活用してもよいでしょう。 住宅金融支援機構 住宅金融支援機構では、フラット35の電話相談サービスがあります。フラット35の商品内容や申込要件、借り換え、建物の検査手続きなどについて説明を受けることが可能です。 すぐに解決したい疑問があるとき、フラット35の基本的な仕組みを知りたいときなどに利用しましょう。 出典)フラット35「よくある質問・お問合せ」 フラット35の相談先を選ぶポイント フラット35の相談先は、住宅ローンに関する専門知識や相談対応の実績があるかを重視して選ぶとよいでしょう。可能であれば、インターネットなどで相談先の口コミや評判などの満足度を確認したうえで申し込むと安心です。また、相談方法やアクセスの利便性も判断材料となります。 最近では、店舗での対面相談だけでなく、ビデオ電話でのオンライン相談に対応しているケースもあります。来店するのであれば、今後の契約手続きも見据えてアクセスしやすい店舗を選びましょう。 フラット35の具体的な相談方法 フラット35(住宅ローン)の一般的な相談の流れは以下のとおりです。  ホームページなどから住宅ローン相談に申し込む 担当者からの質問に答える 担当者からアドバイス・提案を受ける 疑問点を聞き忘れることがないように、相談したいことを事前に整理しておきましょう。 また以下の書類を準備しておくと、借り入れの可否や借入可能額など、より具体的な提案やアドバイスを受けられます。 勤務先や年収などがわかる書類(源泉徴収票、確定申告書など) 物件内容がわかる書類(パンフレット、販売図面など) 相談した結果、フラット35で住宅ローンを組む場合は申し込みを行い、事前審査や本審査に進みます。 フラット35相談時の注意点 フラット35について相談する際は、事前に相談料について確認しておくことが重要です。 銀行等の金融機関や不動産会社、住宅ローン専門の相談窓口であれば、無料で相談できることが多いです。一方、金融機関や不動産会社に所属していないFPに相談する場合は、基本的に相談料が発生します。中立的なアドバイスを受けられますが、何度も相談すると費用負担が重くなる可能性があります。 また、相談先によってはアドバイスのみで、契約手続きに対応していない場合もあります。初めて住宅ローンを組むなら、相談から契約、借入後のフォローまでサポート体制が充実している相談先を選ぶと安心です。 まとめ フラット35で住宅ローンを組みたい場合、銀行等の金融機関や不動産会社、住宅ローン専門の相談窓口などで相談できます。相談前に疑問点などを整理し、源泉徴収票や物件資料などを準備しておくとスムーズです。 フラット35に興味があるなら、無理のない返済計画を立てるためにも自身に合った相談先を見つけましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 ペアローンは離婚したらどうなる?よくある問題と対処法を紹介 住宅を購入する際にペアローンを組むことで、夫婦のどちらか一方が単独で住宅ローンを組むより借入額を増やせるなどのメリットがあります。しかし、ペアローンを組んだ夫婦が離婚する場合、自宅の扱いや住...

    2025.02.05 フラット35住宅ローン
  • 住宅ローンの団体信用生命保険とは?保障内容や特約を解説

    金融機関で住宅ローンを組む場合、通常は「団体信用生命保険(以下、団信)」への加入を求められます。団信に加入すれば、住宅ローン契約者に万が一のことがあっても、家族にローンの返済を残さずに済むため安心です。 この記事では、住宅ローンの団信の仕組みと保障内容について解説します。 団体信用生命保険とは? 団信とは、住宅ローン契約者が死亡または所定の高度障害状態になったときに、住宅ローンが完済される保険です。契約形態は、債権者である銀行が保険契約者および保険金受取人となり、住宅ローン契約者(債務者)が被保険者となります。 住宅ローン契約者に万が一のことがあった場合、家族が返済に困るケースがあります。団信に加入していれば、保険金で住宅ローンが完済されるため、家族にローンのない家を残すことができます。 保険金が支払われることで、金融機関側としても債務の回収リスクが抑えられるため、多くの民間金融機関では、住宅ローン契約時に団信加入が必須となっています。 団体信用生命保険の保障内容と加入条件 団信の保障内容は金融機関によってさまざまです。死亡や高度障害に加えて、3大疾病などを保障するタイプもあります。また、団信加入には保険会社による審査があり、健康状態などの告知が必要です。 団信に加入できるのは、住宅ローンの新規借り入れまたは借り換えを行うタイミングに限られるため、どのタイプに加入するか慎重に判断する必要があるでしょう。 団体信用生命保険の保障内容 一般的な団信(以下、一般団信)では、契約者が死亡または所定の高度障害になった場合に保障されます。高度障害とは、両眼の視力や言語機能を永久に失った状態などを指します。また、一般団信に特約を付けることによって、保障内容を充実させることが可能です。 特約付き団信には次のようなものがあります。 特約の種類 詳細 がん がんに罹患し、所定の状態に該当した場合に保障される特約 3大疾病 3大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)に罹患し、 所定の状態に該当した場合に保障される特約 所定の身体障害状態 所定の身体障害状態(心臓ペースメーカーを装着している、 人工透析を受けているなど)に該当した場合に保障される特約 要介護状態 公的介護保険制度で要介護認定を受けた場合などに保障される特約 (要介護の条件は金融機関によって異なる) 基本的に、一般団信の保険料は金融機関が負担します。特約を付ける場合は、住宅ローン金利に上乗せするかたちで契約者(債務者)が負担することが一般的です。 団体信用生命保険の審査基準 団信に加入するには、保険会社に健康状態などを告知し、審査に通過する必要があります。団信の審査基準は公開されていませんが、一般的には年齢や職業、健康状態などをもとに審査が行われます。最も重要視されると考えられるのは健康状態です。 申込時点での健康状態(病気の有無)や健康診断の結果、過去の病歴など、一般的な告知事項についてできる限り正確に伝える必要があります。病歴を告知しなかったり、虚偽の告知を行ったりすると告知義務違反となり、保障を受けられなくなるため注意が必要です。 健康上の問題で一般団信に加入できない場合は、通常よりも引受範囲が広い「ワイド団信」を利用する方法もあります。高血圧などの持病で一般団信に加入できなくても、ワイド団信であれば加入できる可能性があるでしょう。保障内容は一般団信と変わりませんが、保険料として住宅ローン金利に一定幅が上乗せされるのが一般的です。 出典)公益財団法人生命保険文化センター「団体信用生命保険について知りたい」 住宅金融支援機構の新機構団体信用生命保険 新機構団体信用生命保険(以下、新機構団信)とは、全期間固定金利型の住宅ローン「フラット35」で利用できる住宅金融支援機構の団信です。加入者が死亡または所定の身体障害状態となった場合、以後のローン返済は不要となります。 新機構団信の保障内容については、以下の記事で詳しく解説しています。 関連記事はこちら新機構団信と一般団信の違いとは?フラット35の3大疾病特約を解説 民間金融機関の住宅ローンとは異なり、加入は任意です。新機構団信なしのフラット35に比べて、融資金利は+0.20%となります。 出典) ・住宅金融支援機構「新機構団体信用生命保険制度のご案内」 ・フラット35「健康上の理由その他の事情で新機構団信制度に加入しない場合も、【フラット35】は利用できますか。Q&A番号:599」 新機構団体信用生命保険の審査基準 新機構団信の加入要件は次の2つです。 「新機構団体信用生命保険制度申込書兼告知書」の記入・入力日現在、満15歳以上満70歳未満であること 幹事生命保険会社の加入承諾があること 一般団信と同じく健康状態などについて告知を行い、保険会社の審査に通過する必要があります。なお、住宅金融支援機構にはワイド団信の取り扱いはありません。 前述のとおり、フラット35は団信加入が任意のため、団信に加入できなくても借り入れは可能です。ただし、万が一のときに返済できなくリスクが高まります。必要に応じて、民間生命保険会社の引受基準緩和型の死亡保険を検討するとよいでしょう。 出典)住宅金融支援機構「新機構団信の加入要件・保障内容」 新3大疾病付機構団信とデュエット(ペア連生団信) フラット35では、基本プランである新機構団信のほかに以下2つのプランが用意されています。 新3大疾病付機構団信 デュエット(ペア連生団信) 新3大疾病付機構団信は、死亡・所定の身体障害状態に加えて3大疾病が原因で一定の要件に該当したとき、公的介護保険制度に定める要介護2以上の状態になったときなども以後のローン返済が不要となります。融資金利は、新機構団信付きの融資金利+0.24%です。 ペア連生団信は、夫婦で連帯債務者となる場合に利用できる団信です。夫婦のどちらかに万が一のことがあった場合、住宅の持分や返済割合にかかわらず、以後のローン返済が不要となります。融資金利は、新機構団信付きの融資金利+0.18%です。 出典)住宅金融支援機構「新機構団信の加入要件・保障内容」 団体信用生命保険の保険料は生命保険料控除の対象外 生命保険料控除は、保険金受取人が「自己または配偶者その他の親族」である生命保険契約などが対象となります。 団信の保険金受取人は、債権者である金融機関です。そのため、住宅ローン契約者が団信の保険料を負担しても、生命保険料控除を受けることはできません。 出典)住宅金融支援機構「特約料は生命保険料控除の対象にはならないのですか?Q&A番号:173」 まとめ 団信は、住宅ローン契約者に万が一のことがあったときに、保険金でローンが完済される保険です。多くの金融機関では、住宅ローン契約時に団信加入が必須となっています。健康上の問題で一般団信への加入が難しい場合は、通常よりも引受範囲が広いワイド団信であれば加入できるかもしれません。 また、団信加入が任意のフラット35を利用するのも選択肢の一つです。その場合はリスクへの備えとして、民間生命保険会社の引受基準緩和型の死亡保険などへの加入を検討しましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35は団信なしだと金利はどれくらい変わる?注意点も解説 一般的に住宅ローンを組む時は、団体信用生命保険(以下「団信」という)の加入が必要となります。しかし、住宅金融支援機構の提供するフラット35は団信が任意加入です。団信なしの場合、フラット35の...

    2025.01.29 フラット35住宅ローン用語
  • フラット35の金利引き下げメニューについて詳しく解説

    フラット35には、家族構成や住宅の性能などに応じて利用できる金利引き下げメニューがあります。最大で年1.0%の金利引き下げを受けられるため、住宅ローンの返済負担の軽減が期待できます。特に2025年4月からは、中古住宅向けの新しいメニュー「フラット35中古プラス」も加わり、選択肢が広がりました。 この記事では、フラット35の金利引き下げメニューの仕組みについて解説します。 フラット35の基本 フラット35とは、住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利の住宅ローンです。全国300以上の提携金融機関が取り扱っており、最長35年間の固定金利で融資を受けられます。借入時に毎月の返済額や総返済額が確定し、資金計画を立てやすいのがメリットです。 フラット35の詳細については、以下の記事をご確認ください。 関連記事はこちらフラット35とは?初心者にもわかりやすく特徴やメリットを解説 フラット35の金利引き下げメニューとは フラット35では、以下5つの商品プランに該当する場合に金利引き下げの対象となります。 家族構成(子育てプラス) 住宅性能(S、リノベ) 中古住宅(中古プラス) 維持保全(維持保全型) 地域連携(地域連携型、地方移住支援型) 各商品で該当する項目を選択すると、条件によってポイントが加算されます。そのポイントの合計に応じて金利引き下げの内容が決まる仕組みです。 1ポイントにつき「当初5年間・年0.25%」の金利引き下げとなります。1年あたりの金利引き下げ幅は最大年1.00%(4ポイント相当)ですが、合計ポイントが4ポイントを超える場合は、引き下げ期間が延長されます(※)。 <引き下げの例(合計5ポイントの場合)> 当初5年間:年1.00%引き下げ(4ポイント分を使用) 6~10年目:年0.25%引き下げ(残りの1ポイント分を使用) ※ただし、「フラット35子育てプラス」を利用しない場合、ポイントの上限は4ポイントまでとなります。5ポイント以上の条件を満たしていても切り捨てとなり、引き下げ期間の延長は適用されませんのでご注意ください。 出典)住宅金融支援機構「家族構成と建て方に合わせた組合せで金利を引下げ!」 フラット35の金利引き下げメニューの決まり方 フラット35の金利引き下げメニューの全体像は以下のとおりです。 ※1 借入申込時に夫婦(法律婚、同性パートナーおよび事実婚の関係をいいます。なお、婚約状態の方は対象外です。)であり、夫婦のいずれかが借入申込年度の4月1日において40歳未満である世帯をいいます。 ※2 借入申込年度の4月1日において18歳未満である子(実子、養子、継子および孫をいい、胎児を含みます。ただし、孫の場合はお客さまとの同居が必要です。また、別居しているこどもの場合は、お客さまが親権を有していることが必要です。)をいいます。 ※3 インスペクション実施住宅は、【フラット35】中古プラスと併用することはできません。 ※4 地方移住支援型のみを利用する場合は、上記によらず当初5年間年▲0.6%となります。 出典)住宅金融支援機構「2024年2月より金利引下げメニュー変更のお知らせ」 ここでは、ポイントの積算対象となる5つのメニューの内容を確認していきましょう。 家族構成 家族構成に関するメニューとして、「フラット35子育てプラス」があります。 フラット35子育てプラスとは、子育て世帯または若年夫婦世帯を対象に、子どもの人数などに応じて一定期間金利を引き下げる制度です。家族構成に応じて、以下のようにポイントが加算されます。 家族構成 加算ポイント数 若年夫婦世帯または子ども1人 1ポイント 子ども2人 2ポイント 子ども3人 3ポイント 子どもN人 Nポイント 若年夫婦世帯とは、夫婦のいずれかが借入申込年度の4月1日において40歳未満である世帯です。子どもは借入申込年度の4月1日において18歳未満である場合に限ります。 フラット35子育てプラスの詳細は、以下の記事をご確認ください。 関連記事はこちらフラット35子育てプラスとは?金利引き下げの条件や注意点を解説 住宅性能 住宅性能に関するメニューは、「フラット35S」と「フラット35リノベ」の2つがあります。 フラット35Sとは、フラット35の申込者が長期優良住宅などの質の高い住宅を取得する場合に一定期間金利を引き下げる制度です。住宅の技術基準レベルが高い順に「ZEH」「金利Aプラン」「金利Bプラン」の3種類があります。加算ポイントは以下のとおりです。 住宅の技術基準レベル 加算ポイント数 フラット35S(ZEH) 3ポイント フラット35S(金利Aプラン) 2ポイント フラット35S(金利Bプラン) 1ポイント 出典)住宅金融支援機構「【フラット35】S 金利引下げメニュー(2025年3月31日までの申込受付分に適用)」 フラット35リノベとは、中古住宅の購入とあわせて一定の要件を満たすリフォームを実施する場合に一定期間金利を引き下げる制度です。リフォーム工事後の住宅要件に応じて「金利Aプラン」「金利Bプラン」の2種類があります。加算ポイントは以下のとおりです。 住宅の技術基準レベル 加算ポイント数 フラット35リノベ(金利Aプラン) 4ポイント フラット35リノベ(金利Bプラン) 2ポイント 出典)【フラット35】リノベ「金利引下げメニュー(2025年3月31日までの申込受付分に適用)」 長期優良住宅やZEH住宅などを取得する場合、中古住宅を購入してリフォームをする場合は、フラット35Sまたはフラット35リノベが適用されるかを確認しましょう。なお、金利AプランとBプランは住宅の技術基準が異なり、Aプランはより厳しい基準をクリアする必要があります。 関連記事はこちらフラット35Sとは?種類や金利、利用条件について解説 中古住宅(フラット35中古プラス) 2025年4月から開始された、中古住宅向けの新しいメニューです。 一定の基準を満たす良質な中古住宅を取得する場合にポイントが加算されます。 対象 加算ポイント数 フラット35中古プラス 1ポイント 出典)住宅金融支援機構「【フラット35】中古プラス」 <利用条件の目安> 以下の両方を満たすこと 物件検査において、目視確認できる範囲で著しい劣化(雨漏りやひび割れ等)がないこと 建設住宅性能評価書(既存住宅)を取得していること 本メニューは「フラット35S」や「フラット35リノベ」との併用が可能です。 例えば、リフォームを行わない場合でも、「中古プラス(1pt)」と「維持保全型(1pt)」を組み合わせるだけで合計2ポイントとなり、当初5年間の金利を年0.5%引き下げることができます。 維持保全(管理・修繕) 維持保全に関するメニューは、「フラット35維持保全型」があります。 フラット35維持保全型とは、維持保全・維持管理に配慮した住宅を取得する場合に一定期間金利を引き下げる制度です。対象住宅に応じて以下のポイントが加算されます。 対象住宅 加算ポイント数 長期優良住宅 1ポイント 予備認定マンション※1 1ポイント 管理計画認定マンション※2 1ポイント 安心R住宅※2 1ポイント インスペクション実施住宅※2 1ポイント 既存住宅売買瑕疵保険付保住宅※2 1ポイント ※1 新築マンションのみ ※2 中古住宅のみ 出典)住宅金融支援機構「【フラット35】維持保全型 利用要件」 性能に関するメニューでフラット35リノベを選択する場合、フラット35維持保全型は利用できないので注意しましょう。 地域連携(エリア) 住宅金融支援機構と地方公共団体が連携しているエリアで住宅を取得する場合は、「フラット35地域連携型」や「フラット35地方移住支援型」が利用できる可能性があります。 フラット35地域連携型は地方公共団体による補助金、フラット35地方移住支援型は地方公共団体による移住支援金とあわせることで、借入金利を一定期間引き下げる制度です。エリアに応じて以下のポイントが加算されます。 エリア 加算ポイント数 フラット35地域連携型(子育て支援) 2ポイント フラット35地域連携型(空き家対策) 2ポイント フラット35地域連携型(地域活性化) 1ポイント フラット35地方移住支援型 2ポイント 住宅金融支援機構と連携している地方公共団体は、フラット35のホームページで確認可能です。 出典) ・住宅金融支援機構「【フラット35】地域連携型を連携している地方公共団体」 ・住宅金融支援機構「【フラット35】地方移住支援型」 フラット35における金利引き下げメニューの事例 具体例として、以下の条件でフラット35を申し込む場合に利用できる金利引き下げメニューを確認しましょう。 <条件> 家族構成 夫(32歳)、妻(30歳)、 子ども2人(3歳、1歳) 購入する住宅 中古戸建て ※フラット35リノベ(金利Aプラン)の対象 フラット35の借入金利 年1.970%※ ※借入金利:借入期間21年以上35年以下、融資率9割以下(2025年12月) 子ども2人で2ポイント、フラット35リノベ(金利Aプラン)で4ポイント加算されるため、合計6ポイントです。当初5年間は年1.00%、6~10年目は年0.50%の金利引き下げを受けられます。金利引き下げのイメージは以下のとおりです。 出典)住宅金融支援機構「【フラット35】 金利引下げ内容確認」 フラット35の金利引き下げ内容の詳細は、フラット35のホームページで確認できます。 まとめ フラット35の借入金利がどれぐらい下がるかは、自分で調べることもできます。しかし、金利引き下げメニューは複数あるため、フラット35の取扱金融機関に相談するのが確実です。フラット35を利用するなら、取扱金融機関で実際に適用される金利を確認してみましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35子育てプラスとは?金利引き下げの条件や注意点を解説 フラット35子育てプラスとは、子育て世帯や若年夫婦世帯に向けた新たな金利引き下げ制度です。一定の要件を満たすと子供の人数などに応じて金利が引き下げられるため、住宅ローンの負担軽減が期待できま...

    2025.01.15 フラット35住宅ローン
  • 新機構団信と一般団信の違いとは?フラット35の3大疾病特約を解説

    住宅ローンの借り入れ先を検討する際、「民間銀行(一般団信)」と「フラット35(新機構団信)」のどちらを選ぶべきか、迷う方がいるかもしれません。 「フラット35の団信は手厚いと聞いたけれど、具体的に何が違うの?」「3大疾病の特約をつけると、トータルのコストはどう変わる?」このような疑問をお持ちではないでしょうか。 実は、両者の団信には「万が一の際に保障が適用される認定ハードル」や「特約をつけた際の金利負担」に明確な違いがあります。この記事では、民間金融機関の「一般団信」と、フラット35の「新機構団信」の違いを、比較表を交えて解説します。 新機構団信の概要 団体信用生命保険(以下、団信)とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡、または高度障害などの所定の身体状態となった場合に、保険金によって住宅ローンの残債がゼロになる(完済される)生命保険のことです。 一般的な民間金融機関の住宅ローンでは、この団信への加入が必須条件となっていることがほとんどです。 これに対し、「新機構団体信用生命保険(以下、新機構団信)」は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する全期間固定金利型住宅ローン「フラット35」を利用する方向けの、専用の団信を指します。 関連記事はこちら住宅ローンの団体信用生命保険とは?保障内容や特約を解説 新機構団信と一般団信の比較 民間金融機関が提供する「一般団信」と、フラット35で利用できる「新機構団信」では、保障の条件や加入義務などに明確な違いがあります。まずは以下の比較早見表で、おおまかな違いを確認しておきましょう。 【一般団信と新機構団信の比較早見表】 比較項目 一般団信(民間金融機関) 新機構団信(フラット35) 加入義務 原則として必須 任意(加入しないことも可能) 基本の保障条件 死亡 + 高度障害 死亡 + 身体障害(1・2級) 保険料の支払い 金利に含まれる(別途支払いはなし) 金利に含まれる(団信なしの場合は金利-0.2% ※) 3大疾病特約 あり(金融機関により保障範囲・金利上乗せ幅は異なる) あり(新3大疾病付機構団信:要介護保障付き) ※2026年3月時点。最新の金利・制度詳細は住宅金融支援機構の公式サイトをご確認ください。 それぞれの違いについて、さらに詳しく解説します。 保障条件の違い 団信は、契約者が死亡した場合にローン残高がゼロになりますが、病気やケガで重い障害を負った場合の「認定ハードル(保障条件)」が異なります。 一般団信の多くは「高度障害状態」を保障の条件としています。たとえば、「両眼の視力を全く永久に失ったもの」「終身常に介護を要するもの」など、金融機関が定める非常に厳しい条件を満たす必要があります。 一方、フラット35の新機構団信は、身体障害者福祉法に基づく「身体障害者手帳(1級または2級)」の交付を保障の条件としています。実は、一般団信の「高度障害」よりも、新機構団信の「身体障害(1・2級)」の方が、認定基準が明確であり、対象となる障害の範囲が広い傾向にあるとされています。 たとえば視力障害の場合、一般団信は「両眼の視力を完全に失ったもの」が対象になりやすいのに対し、新機構団信(身体障害2級)では「両眼の視力の合計が0.02以上0.04以下」や、極度な視野の欠損なども認定対象に含まれます。万が一の際、客観的な公的基準(手帳の交付)で手続きが進められる点は、新機構団信の大きなメリットといえるでしょう。 加入義務の有無 民間金融機関の住宅ローンでは、団信への加入が「必須条件」となっていることがほとんどです。そのため、健康上の理由で団信の審査に通らなかった場合、住宅ローン自体を借りることができません(一部の「ワイド団信」などを除く)。 これに対し、フラット35の新機構団信は「任意加入」です。 健康状態に不安があり団信の審査に通らない方でも、団信なしでフラット35を利用してマイホームを購入することが可能です。なお、新機構団信に加入しない場合は、フラット35の借入金利から「-0.2%」引き下げられます。 なお、団信に加入せずにフラット35を利用する場合の注意点や金利差については、以下の記事で詳しく解説しています。 関連記事はこちらフラット35は団信なしだと金利はどれくらい変わる?注意点も解説 3大疾病保障特約の比較 団信には、基本の保障(死亡+障害)に加えて、がん・急性心筋梗塞・脳卒中のいわゆる「3大疾病」に備える特約を付けることができます。この特約部分においても、一般団信と新機構団信では内容やコストに違いがあります。 保障内容と要介護保障の有無 一般団信の3大疾病特約は、金融機関によって保障の適用条件が異なります。多くの場合、「がんと診断確定されたとき」「急性心筋梗塞や脳卒中で所定の状態が60日以上継続したとき」などにローン残高がゼロになります。 対してフラット35の「新3大疾病付機構団信」は、これら3大疾病による所定の要件に該当したときに加え、「公的介護保険制度における要介護2~要介護5」または「機構の定める要介護状態」に該当したときも保障されるのが大きな特徴です。 要介護2の目安 要介護1の状態(立ち上がりや歩行に支えが必要)に加えて、食事や排泄、入浴などの日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態です。 民間金融機関の特約でも介護保障が付いているケースはありますが、フラット35の場合は「要介護2以上」という明確な公的基準でカバーされるため、老後の介護リスクにも手厚く備えたい方にとって安心感が高いといえます。 金利上乗せ幅の比較 特約を付加する場合、基本の住宅ローン金利に一定の金利が上乗せされる(実質的な保険料となる)のが一般的です。 一般団信の3大疾病特約 金融機関によって異なりますが、おおむね「年+0.1%~+0.3%程度」の上乗せが相場です。ネット銀行などでは、特定の病気に絞ることで金利上乗せなし(無料)としているケースもありますが、保障範囲が限定される場合があります。 新3大疾病付機構団信(フラット35) フラット35の借入金利に「年+0.24%」が上乗せされます(※)。 ※2026年3月時点。最新の金利・制度詳細は住宅金融支援機構の公式サイトをご確認ください。 金利上乗せ幅だけを見ると、一般団信の方が低コストで済むケースもあります。しかし、前述の「要介護2以上もカバーされる」という保障の広さを考慮すると、一概にどちらが優れているとは言えません。「コスト重視」か「カバー範囲の広さ重視」かで選ぶのがポイントです。 新機構団信が向いている人の特徴 ここまでの違いを踏まえ、民間金融機関の住宅ローン(一般団信)よりも、フラット35(新機構団信)を選ぶのが向いている人の特徴をまとめます。 「高度障害」よりも、認定基準が明確な「身体障害者手帳」で保障判定を受けたい人 3大疾病だけでなく、将来的な「要介護(2以上)」のリスクにも手厚く備えたい人 健康状態に不安があり、一般団信の審査に通るか心配な人(フラット35なら団信非加入でもローンを組めるため) 住宅ローン選びにおいて、金利の低さはもちろん重要ですが、「万が一のときに本当に自分や家族を守ってくれるか」という団信のスペックも非常に大切です。ご自身のライフプランや健康状態と照らし合わせて、最適な選択をしてください。 まとめ この記事では、民間金融機関の「一般団信」と、フラット35の「新機構団信」の保障内容の違いについて解説しました。重要なポイントを振り返ります。 比較ポイント 解説 加入義務 一般団信は原則必須ですが、新機構団信は任意加入です。 保障の条件 一般団信の「高度障害」に対し、新機構団信は「身体障害(1・2級)」が基準。認定基準が明確で、保障範囲が広い傾向にあります。 3大疾病特約 新機構団信の特約(新3大疾病付機構団信)なら、3大疾病に加えて将来の「要介護2以上」のリスクにも備えられます。 住宅ローン選びでは、表面的な金利だけでなく、「万が一の事態から家族と住まいを守れるか」という団信のスペックも重要な比較ポイントです。 フラット35の利用を検討している方や、「自分の健康状態やライフプランに合うローンがどれか分からない」とお悩みの方は、まずは専門の相談窓口を活用し、無理のない資金計画を立ててみてはいかがでしょうか。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35の審査基準を徹底解説!本当に審査が甘い? 「フラット35の審査は甘い」と言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか?実際には、申込者や住宅に関する明確な基準が設けられており、事前に確認することが可能です。 この記事では、申込...

    2025.01.08 フラット35住宅ローン
  • 「フラット50」とは? 2025年制度改正で住宅の対象が拡大

    「人生100年時代」を見据え、住宅ローンの返済期間も長期化しています。住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する「フラット50」は、その名のとおり最長50年という長期返済が可能な全期間固定金利型住宅ローンです。 この記事では、フラット50の仕組みやメリット、そして2025年の制度改正によって拡大する「融資対象」について解説します。 「フラット50」を利用できる住宅の条件 フラット50は、どんな住宅でも利用できるわけではありません。50年という長期間にわたって資産価値を維持できる「質の高い住宅」であることが利用の前提となります。 これまでは「長期優良住宅」の認定が必須でしたが、2025年10月より対象が拡大され、「管理計画認定マンション」や「予備認定マンション」も対象となりました。 出典)【フラット35】「2025年度制度改正のお知らせ」 長期優良住宅(戸建て・マンション) 原則として、以下のような基準をすべて満たし、「長期優良住宅」の認定を受けた住宅が対象です。 項目 認定基準の内容 劣化対策 数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること 耐震性 地震に強く、倒壊しにくい構造であること 維持管理 配管の点検、清掃、交換が行いやすいこと 省エネルギー性 断熱性能が一定基準を満たすこと 居住環境 良好な景観の形成、地域における居住環境の維持・向上に配慮していること 住戸面積 良好な居住水準の確保に必要な規模を有すること 維持保全計画 将来を見据えて定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること 災害配慮 自然災害による被害の発生・防止・軽減に配慮されていること 関連記事はこちら長期優良住宅とは?認定制度の概要やメリット・デメリットを解説 【2025年追加】管理計画認定マンション・予備認定マンション 制度改正により、長期優良住宅の認定がない中古マンションであっても、以下のいずれかに該当する場合はフラット50の対象となりました。 管理計画認定マンション:適切な管理計画を持ち、自治体の認定を受けたマンション 予備認定マンション:管理計画認定の基準を概ね満たしていると判定されたマンション これにより、「建物の性能」だけでなく「管理体制(ソフト面)」がしっかりしているマンションであれば、フラット50を利用できるチャンスが広がりました。 出典) ・公益財団法人 マンション管理センター「予備認定基準」 ・国土交通省「マンションの管理計画認定の基準」 フラット50の対象となる住宅・技術基準 フラット50は長期優良住宅であることに加えて、フラット35の技術基準に適合している住宅が借り入れの対象です。 フラット35では、新築住宅と中古住宅でそれぞれ技術基準が定められています。物件検査に合格し、技術基準に適合した住宅であることを証明する「適合証明書」を取得したうえで、取扱金融機関へ借り入れの申し込みをしなくてはなりません。 出典)【フラット35】「【フラット50】及び金利引継特約付き【フラット35】の技術基準の概要(新築住宅)」 フラット35の適合証明書や住宅の技術基準については、以下の記事で詳しく解説しています。 関連記事はこちらフラット35を利用するために必要な適合証明書とは? フラット50の利用条件と特徴 住宅金融支援機構は、フラット50の主な特徴として次の4つを挙げています。 最長50年の全期間固定金利 長期優良住宅取得時に利用できる 住宅ローン付きで売却が可能 フラット35またはフラット20との併用が可能 最長50年の返済期間を選択できるのは、申込時に30歳未満の人が対象です。30歳以上の人は、「80歳-申込時の年齢(1年未満切上げ)」が返済期間の上限となります。申込時の年齢が35歳であれば、返済期間は最長44年です。 また、長期優良住宅の特徴として、返済中に住宅を売却する場合、買主は売主が利用していた借入金利のままフラット50の債務を引き継ぐことができる「金利引継特約」を利用できます。 詳しくは以下の「フラット35のさまざまな優遇制度」の中で解説しています。 関連記事はこちらフラット35とは?初心者にもわかりやすく特徴やメリットを解説 また、住宅金融支援機構ではフラット50の借入金額は物件価格の9割が上限ですが、フラット35またはフラット20を併用すれば、物件価格までの借り入れを希望することが可能としています。 出典)フラット35「【フラット50】」 フラット50のメリット・デメリット フラット50には、以下のようなメリットとデメリットがあります。 メリット フラット50やフラット35を申し込むには、次の総返済負担率(年収に占める年間合計返済額の割合)の基準を満たす必要があります。 年収 400万円未満 400万円以上 総返済負担率 30%以下 35%以下 返済期間が長くとれるフラット50では、フラット35と比較すると総返済負担率が小さくなります。そのため、35年では基準を満たせなくても、50年ならより高額な物件の借り入れが可能になるかもしれません。 例えば、以下の条件で返済期間を50年と35年で比較すると総返済負担率(小数点第三位以下切り捨て)の違いは下表のようになります。 年収  :500万円 借入金額:5,000万円 適用金利:2.07%(50年)、1.970%(35年) 返済方法:元利均等返済 フラット50 フラット35 返済期間 50年 35年 総返済負担率 32.11% 39.56% 年収500万円の人がフラット35を借りる場合は、総返済負担率35%以下の基準を超えてしまいますが、フラット50の場合は返済期間が長くなるため総返済負担率は35%以内に収まります。 そのため、フラット50を利用すれば、現在の年収ではローンを組むことが難しい高額な物件でも、購入の可能性が広がり、理想の住環境を手に入れられるかもしれません。 デメリット フラット50は、返済期間を長くできる一方で、その他の条件が同一であれば総返済額が増加します。これは、返済期間が長期化すると月々の返済額に占める利息の割合が増加し、元金の償還が遅くなるためです。 また、フラット20やフラット35に比べると金利が高いのもデメリットです。新機構団信付きの借入金利水準は、「最新の金利情報:長期固定住宅ローン【フラット35】」をご確認ください。 フラット50を利用した場合の返済シミュレーション では、返済期間を延ばすことで、実際に月々の負担はどれくらい変わるのでしょうか。満29歳の人が3,000万円を借り入れる場合、フラット50とフラット35の返済シミュレーション結果はそれぞれ以下のとおりです。 フラット50 フラット35 適用金利 年2.070% 年1.970% 返済期間 50年 35年 月々の返済額 80,300円 98,917円 総返済額 48,179,700円 41,545,175円 完済時年齢 80歳 65歳 ※前提条件:2025年12月時点で試算。元利均等返済、ボーナス返済なし、2025年12月の最も多い金利(融資率9割以下) 月々の返済額はフラット35が約9.8万円であるのに対し、フラット50は約8万円に抑えられます。一方で、総返済額はフラット50のほうが約660万円増え、完済時年齢は80歳となります。 まとめ フラット50は、長期優良住宅や管理計画認定マンションなどを対象とした、最長50年の全期間固定金利の住宅ローンです。返済期間が長くとれるため、フラット35よりも月々の返済額を抑えることができます。 「質の高い家」や「管理の良いマンション」を検討中の方は、選択肢の一つとしてフラット50を検討してみてはいかがでしょうか。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 次に読むべき記事 親子リレーローンとは?メリット・デメリットと注意点を解説 親子リレーローンは、親子二世代にわたって返済する仕組みの住宅ローン商品です。親子リレーローンを利用することで、単独でローンを組むより借入金額を増やせる可能性があります。一方で、親子リレーロー... 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。

    2024.12.18 フラット35住宅ローン
  • 50年ローンはやばい?利用する際のポイントを解説

    一般的に住宅ローンの返済期間は最長35年とされていますが、近年最長50年の住宅ローンを提供する金融機関が増えてきています。50年ローンはリスクが高いといった声もありますが、本当に利用を避けるべきなのでしょうか。 この記事では、50年ローンができた背景と「やばい」と言われる理由、利用する際のポイントを解説します。 50年ローンができた背景 最長50年の住宅ローンができた背景には、住宅価格の高騰があります。以下は、国土交通省が公表している不動産価格指数の推移です。 出典)国土交通省「不動産価格指数(令和6年5月・第1四半期分)P.2」 2010年平均を100(基準)としたとき、令和6年(2024年)5月分の数値は住宅地116.1、戸建住宅115.8、マンション(区分所有)201.0です。いずれも上昇傾向にあり、マンションにいたっては約2倍に上昇しています。 住宅価格の上昇が続いている主な要因は次の3つです。 2013年から続いてきた大規模な金融緩和政策 資材価格の高騰 高性能住宅の普及 日銀はデフレを脱却し、物価上昇率2%の目標を達成するためにマイナス金利政策などを実施してきました。金融緩和政策で金利が下がり住宅ローンを利用しやすくなったことで、不動産需要の拡大と価格高騰につながりました。 近年では、円安や原油価格の上昇などの影響で建築資材の価格が高騰しています。また、長期優良住宅やZEHなどの高性能住宅の普及が進んでいますが、断熱性や気密性を高める必要があるため、一般住宅よりも建築費用は高い傾向にあります。 このような要因で住宅価格は高騰しており、特に若年層は住宅取得へのハードルが上がっているのが現状です。 住宅ローンは、返済期間を伸ばすと毎月の返済負担を軽減することができます。年齢が若いほど長期のローンを組みやすいため、50年ローンは主に若年層をターゲットにした商品といえるでしょう。 出典)日本銀行「(参考)2013年以降の「量的・質的金融緩和」のもとでの金融政策」 50年ローンのデメリットとやばいと言われる理由 「50年ローンはやばい」と言われるのは、次のようなデメリットがあるからです。 50年間のライフプランは見通しが立てづらい 老後(定年後)も返済が続く 総返済額(支払利息)が増える 元金の減るスピードが遅い 返済期間が50年の場合、20代で借り入れても完済時年齢は70代となります。住宅ローンは計画的に返済を進めることが重要ですが、今後50年間にどのようなライフイベントを迎え、費用がいくらかかるかを予測するのは簡単ではないでしょう。約定返済のみだと定年後も返済が続くため、老後資金への影響も懸念されます。 住宅ローンは返済期間が長くなるほど支払利息が増え、結果的に総返済額も増えてしまいます。元金の減るスピードが遅くなるのもデメリットです。 フラット50とフラット35の条件比較 50年ローンの具体例として、住宅金融支援機構が提供するフラット50を見てみましょう。一般的なフラット35との比較表は以下のとおりです。 フラット50 フラット35 申込時の年齢 満44歳未満 満70歳未満 完済年齢 80歳まで 返済期間 36年~50年 21年~35年 借入金利 (2024年11月現在) 年1.940~2.410% (最頻金利:年1.940%) 年1.840~3.470% (最頻金利:年1.840%) 返済比率 年収400万円未満:30%以下 年収400万円以上:35%以下 物件種類 住宅金融支援機構が定める技術基準に適合する長期優良住宅 住宅金融支援機構が定める技術基準に適合する住宅 仮に「借入金額3,000万円、元利均等返済、ボーナス払いなし」で上記の最頻金利を適用すると、毎月の返済額と総返済額は以下のようになります。 フラット50 フラット35 融資金利 年1.940% 年1.840% 返済期間 50年 35年 毎月の返済額 7.9万円 9.7万円 総返済額 4,689万円 4,072万円 なお、フラット50の借入額は物件価格の9割までです。ただし、フラット35またはフラット20と併用すれば、物件価格までの借り入れも申し込みできます。 出典) ・フラット50「ご利用条件」 ・フラット35「ご利用条件」 ・フラット35「借入希望額から返済額を計算」 50年ローンの繰上げ返済のポイント 50年ローンの「総返済額が増加する」というデメリットは、繰上げ返済を行うことで軽減できます。 繰上げ返済は、返済期間を短縮する「期間短縮型」と、毎月の返済額を軽減する「返済額軽減型」の2種類があります。余裕があれば、支払利息の節約効果がより高い期間短縮型の繰上げ返済を行うのがおすすめです。 ただし、住宅ローン控除を受けている場合は、最大13年間の控除期間が終わってから繰上げ返済をしたほうが経済的なメリットがあるかもしれません。繰上げ返済で住宅ローンの年末残高が減ると、住宅ローン控除による税負担の軽減効果も減少してしまいます。 関連記事はこちら老後資金を確保するための住宅ローン返済術(60歳未満編) 50年ローンの返済が困難になった場合の対処法 50年ローンの返済が困難になった場合は放置せず、まずは金融機関に相談することが大切です。返済できない状況が一時的なものであれば、返済条件の見直しなどに応じてもらえるかもしれません。 滞納の解消が見込めない場合は、自宅の売却を検討することになります。フラット50の場合は、住宅ローン付きで売却が可能です。買主に債務や借入金利をそのまま引き継げる「金利引継特約」を利用できます。 関連記事はこちら住宅ローンを滞納したらどうなる?対処法も併せて解説 関連記事はこちらフラット35とは?初心者にもわかりやすく特徴やメリットを解説 50年ローンは使わないほうがいい? 50年ローンは毎月の返済額が下がり、返済比率が低くなるため、若年層でも借り入れがしやすい住宅ローンといえます。返済期間は長期にわたりますが、全期間固定金利であれば借入時に返済終了までの金利と返済額が確定するため、リスクを抑えられるでしょう。 収入が低い状態で50年ローンを借り、その後信用情報が良くなった際に他のローンに借り換えるという選択肢もあります。 住まいに対する価値観として、「賃貸で家賃を支払うならば、50年ローンを組んで持ち家を購入し、最終的に完済できればよい」という考え方もあるでしょう。同じ金額であれば、持ち家のほうが優れた物件に住める可能性もあります。 まとめ 住宅価格が高騰していますが、50年ローンなら毎月の返済額が減るため、収入がそれほど高くない若年層でも借りやすいでしょう。ただし、一般的な35年ローンに比べると総返済額が増加し、定年後も返済が続くことに注意が必要です。 50年ローンを利用する場合は繰上げ返済をうまく活用し、返済期間を短縮して総返済額を減らすことを検討しましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35子育てプラスとは?金利引き下げの条件や注意点を解説 フラット35子育てプラスとは、子育て世帯や若年夫婦世帯に向けた新たな金利引き下げ制度です。一定の要件を満たすと子供の人数などに応じて金利が引き下げられるため、住宅ローンの負担軽減が期待できま...

    2024.12.04 フラット35住宅ローン
  • 個人事業主が住宅ローンを借りる際のポイントを解説

    個人事業主は収入が給与所得者に比べて不安定であるため、住宅ローンの審査に通るか不安を感じる人もいるでしょう。金融機関の考え方や住宅ローンの特徴を理解すれば、個人事業主でも審査に通過する可能性を高めることができます。 この記事では、個人事業主が住宅ローンを借りる際のポイントや注意点を解説します。 個人事業主が住宅ローンを借りにくい理由 「個人事業主は住宅ローンを借りにくい」といわれる理由は、民間金融機関が申込者の収入の安定性を見るからです。返済が途中で滞ることがないように、申込者に安定収入があることを重視します。 一般的に、上場企業や公務員などの職業は安定していると評価される一方で、個人事業主などの自営業者は収入が不安定に見られる傾向にあります。 また、民間金融機関の収入や年収に対する見方も理由の一つです。通常、会社員は税込年収が基準ですが、個人事業主は収入から必要経費を差し引いた「所得」で判断されます。そのため、個人事業主はたとえ収入が高くても、経費を計上し所得が低いと審査が厳しくなる傾向にあります。 個人事業主が住宅ローンの審査で知っておきたいこと 個人事業主が住宅ローンの審査を受ける場合は、以下のポイントを押さえておくことが大切です。 収入ではなく所得で審査される 黒字経営が単年ではなく継続している 物件価格全額をフルローンで組めなくても頭金があれば借入可能な場合もある 税金、社会保険料などの支払遅延や未納がある場合は清算する 返済比率(総返済負担率)は他の借入額も含まれる 継続した安定収入があることを証明するために、複数年にわたって黒字経営が続いていることが求められます。会社員は給与天引きで税金や社会保険料を納めますが、個人事業主は自分で支払うため、支払遅延や未納がないか確認しておくことも重要です。 なお、不動産投資をしている場合は、収益不動産からの収入やその返済に対する見方が金融機関によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。 フラット35なら個人事業主でも利用しやすい フラット35は、民間金融機関の住宅ローンに比べると個人事業主でも利用しやすいといえます。理由は以下のとおりです。 事業年数の指定がない 総返済負担率の基準は前年度収入のみで判断される フラット35は「業歴〇年以上」のような事業年数の指定がないため、独立してそれほど年数が経過していなくても申し込みが可能です。 フラット35の年収条件は「年収400万円未満は総返済負担率30%以下、年収400万円以上は総返済負担率35%以下」です。個人事業主は所得金額が基準となりますが、複数年の平均ではなく前年分で判断されます。必ず借りられるわけではありませんが、申込要件を満たせば審査に通過できる可能性は高まるでしょう。 たとえ個人事業主でも基本的な審査内容は会社員と変わりません。ただし、前年および前々年の納税証明書(所得金額用)と確定申告書の写しを提出する必要があります。 出典) ・フラット35「【フラット35】ご利用条件」 ・フラット35「【フラット35】融資手続・必要書類」 連帯債務者との収入合算も可能 もしも単独で収入が足りない場合は、収入合算を検討してもよいでしょう。 例えば、配偶者を連帯債務者として収入合算すれば、総返済負担率の基準を通過しやすくなり、借入可能額も増えます。夫婦で連帯債務となる場合は、2名分の保障がついた「ペア連生団信」に加入できるのもメリットです。ペア連生団信に加入すれば、夫婦のいずれかが死亡または所定の身体障害状態となった場合に以後の返済が不要となります。 出典)住宅金融支援機構「ペア連生団信のポイント」 また、主に親子でローンを組み、親子二代にわたって返済していく「親子リレー返済」を利用する方法もあります。フラット35の場合は親子の同居が不要で、子(連帯債務者)の収入全額を合算できます。親子リレーローンについては、以下の記事で詳しく説明しています。 関連記事はこちら親子リレーローンとは?メリット・デメリットと注意点を解説 個人事業主が住宅ローン控除を利用する際の注意点 住宅ローン控除は、住宅ローンを借りて住宅の新築・取得などをした場合に各年末のローン残高の0.7%を所得税(一部、翌年の住民税)から最大13年間控除する制度です。個人事業主でも、借入期間や住宅の環境性能、床面積などの要件を満たしていれば適用されます。 会社員の場合、初年度のみ確定申告が必要で、2年目以降は勤務先の年末調整で控除を受けられます。一方、個人事業主は毎年確定申告が必要になるので、手続きを忘れないように注意しましょう。 自宅兼事務所とする場合は要注意 個人事業主の場合、自宅兼事務所としてマイホーム購入を検討するケースもあるでしょう。住宅ローン控除を受けるためには「住宅の床面積が50㎡以上であり、かつ、床面積の2分の1以上を専ら自己の居住の用に供していること」という要件を満たす必要があります。 事務所として利用する部分の床面積が全体の50%を超えると、住宅ローン控除の対象外となってしまいます。詳しくは、最寄りの税務署や税理士などの専門家にご確認ください。 まとめ 「個人事業主は住宅ローンを借りにくい」といわれますが、一定以上の所得があり、複数年にわたって黒字経営を続けていれば審査に通過することは可能です。事業年数や所得の関係で厳しいと感じる場合は、前年度の所得で判断されるフラット35を検討してみてはいかがでしょうか。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35の審査基準を徹底解説!本当に審査が甘い? 「フラット35の審査は甘い」と言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか?実際には、申込者や住宅に関する明確な基準が設けられており、事前に確認することが可能です。 この記事では、申込...

    2024.11.13 フラット35住宅ローン
  • フラット35は団信なしだと金利はどれくらい変わる?注意点も解説

    一般的に住宅ローンを組む時は、団体信用生命保険(以下「団信」という)の加入が必要となります。しかし、住宅金融支援機構の提供するフラット35は団信が任意加入です。団信なしの場合、フラット35の金利はどれくらい変わるのでしょうか。 この記事では、フラット35の団信の内容や借入金利、加入を検討する際のポイントについて解説します。 フラット35の新機構団体信用生命保険 フラット35の団体信用生命保険である新機構団体信用生命保険制度(以下「新機構団信」という)は、加入者が死亡または所定の身体障害状態になった場合などに、以後の住宅ローンの返済が不要となる生命保険です。 フラット35には買取型と保証型の2種類があり、それぞれ加入する団信の内容は異なりますが、買取型のフラット35において加入可能な団信は新機構団信に限られます。 新機構団信制度には、「新機構団信」と「新3大疾病付機構団信」の2種類があり、団信の保険料は毎月の住宅ローン返済額と合わせて支払います。次から詳しく見ていきましょう。 新機構団信の内容 新機構団信は、次の両方にあてはまる場合に加入できます。 満15歳以上満70歳未満の人 幹事生命保険会社の加入承諾がある人 また、次のいずれかの場合に保険金が支払われます。 死亡したとき 身体障害者福祉法に定める1級または2級の障害に該当し、身体障害者手帳の交付を受けたとき 保障期間は、満80歳の誕生日の属する月の末日までです。夫婦で連帯債務者となる場合は、ペア連生団信である「デュエット」に加入することも可能です。夫婦のどちらかに万一のことがあれば、住宅持分や返済割合にかかわらず、以後の返済が不要になります。 デュエットを利用する場合の借入金利は、「新機構団信付きの借入金利+0.18%」です。なお、後述する新3大疾病付機構団信ではデュエットを利用できません。 出典) ・住宅金融支援機構「幹事生命保険会社」 ・住宅金融支援機構「新機構団信の加入要件・保障内容」 新3大疾病付機構団信の内容 新3大疾病付機構団信は、次の両方にあてはまる場合に加入できます。 満15歳以上満51歳未満の人 幹事生命保険会社の加入承諾がある人 また、次のいずれかの場合に保険金が支払われます。 死亡したとき(新機構団信と同様) 身体障害者福祉法に定める1級または2級の障害に該当し、身体障害者手帳の交付を受けたとき(新機構団信と同様) 3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)が原因で一定の要件に該当したとき 公的介護保険制度に定める要介護2以上または所定の要介護状態に該当したとき 満75歳の誕生日の属する月の末日まで保障され、その翌日からは新機構団信の保障内容になります。新3大疾病付機構団信を利用する場合の借入金利は、「新機構団信付きの借入金利+0.24%」です。 出典)新3大疾病付機構団信の加入要件・保障内容 団信に加入できない人でも住宅ローンを利用できる 金融機関が提供する、いわゆる一般的な住宅ローンでは、団信加入が必須である場合がほとんどです。その中で、フラット35の団信が任意加入である点はメリットといえるでしょう。 健康状態の問題などで団信に加入できず、一般的な住宅ローンを利用するのが難しい人でも、フラット35であれば融資を受けられる可能性もあります。また、団信に加入しない場合に借入金利が下がるのも魅力です。 ※借入には所定の審査があり、借入ができない場合もあります。 フラット35の団信に非加入で利用する際の借入金利 団信なしでフラット35を利用する場合、借入金利がどれくらい変わるかは買取型と保証型で異なります。 買取型のフラット35の場合 買取型のフラット35で新機構団信に加入しない場合、借入金利は「新機構団信付きの借入金利-0.2%」となります。 具体例を確認しましょう。2024年10月の新機構団信付きフラット35で最も多い金利は、融資率9割以下で年1.820%です。このケースで団信なしにすると、借入金利は1.620%(1.820%-0.2%)となります。 出典)フラット35「新機構団信制度に加入しない(できない)場合の金利はどうなりますか。」 保証型のフラット35の場合 保証型のフラット35では、各金融機関が提供する団信を利用しますが、団信の加入義務については金融機関によって異なります。また、保証型のフラット35では新機構団信は利用できません。フラット35の買取型と保証型の違いについては、以下の記事で詳しく説明しています。 関連記事はこちらフラット35の買取型・保証型の違いを徹底比較!どっちがいい? フラット35の団信に非加入の際の注意点 フラット35で団信に加入しない場合の注意点は以下のとおりです。 住宅ローン契約者が病気や高度障害になってもローンの返済が続く 住宅ローン契約者が死亡しても家族にローンの残債が残る 団信に加入しない場合、万が一の際に住宅ローンの返済が困難になるでしょう。特に病気や高度障害を負った場合、収入が減少してもローン返済は続ける必要があります。 また、住宅ローン契約者が死亡した場合、家族にローンの残債が引き継がれるため、家計に大きな負担がかかる可能性があります。そのため、団信に加入しないのであれば、生命保険や収入保障保険など、万一のリスクに備えるために自身で備えておく必要があるでしょう。 健康面に不安がある場合は団信加入が安心? 一般的な生命保険の場合、加入時の年齢が高いほど保険料は高くなります。一方、団信は契約時の年齢によって保険料(金利)が増減することはありません。 ただし、契約する年齢が高くなると定年後もローンが残り、返済が苦しくなるかもしれません。また、健康面での問題が生じやすくなり、団信加入が難しくなる恐れがある点にも注意が必要です。 まとめ フラット35は団信が任意加入であり、加入するかどうかは利用者自身で判断できます。買取型で団信なしの場合、借入金利は新機構団信付きのフラット35から0.2%引き下げられます。 保証型は金融機関によって商品が異なるため、団信なしで借入金利がどれくらい変わるかは個別に確認が必要です。 借入金利は下がるのは魅力ですが、団信に加入しないと万一のときの保障を確保できないため、慎重に判断しましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 フラット35の買取型・保証型の違いを徹底比較!どっちがいい? フラット35は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する全期間固定金利の住宅ローンです。フラット35には「買取型」と「保証型」の2種類がありますが、自宅購入でフラット35を利用する場...

    2024.10.30 フラット35住宅ローン
  • フラット35への借り換えにメリットはある?目的別に判断基準を紹介

    全期間固定金利型住宅ローンのフラット35は新規借り入れだけでなく、借り換えとしても利用することができます。フラット35への借り換えを検討する場合は、目的を明確にしたうえでメリットがあるかを見極めることが大切です。 この記事では、フラット35への借り換えの効果や判断基準を目的別に紹介します。 住宅ローンを借り換える目的 まず、住宅ローンを借り換える目的を整理すると、以下3つの目的が考えられます。 総返済額を軽減する 月々の返済額を軽減する 金利上昇リスクを回避する 総返済額や月々の返済額を減らすためには、現在借りている住宅ローンよりも低金利の商品に借り換えたり、返済期間を変更したりする方法があります。また、金利上昇リスクを避けるためには、固定金利に変更することが有効です。 それぞれの方法と特徴について見ていきましょう。 ①総返済額を減らしたい場合 総返済額を減らすために、住宅ローンの借り換えを検討する人は多いでしょう。ここでは、現在借りている住宅ローンの金利タイプ別に、フラット35へ借り換えたときに想定される事例を紹介します。 変動金利型からフラット35への借り換え 昨今の変動金利型住宅ローンは金利が低い傾向にあるため、借入期間の短い人がフラット35へ借り換えると、基本的に金利は上がります。銀行の変動金利型は1%を下回る商品もありますが、2024年6月現在のフラット35の最低金利は1.850%です。 そのため、金利が下がるような事例は借入が20年以上前の人など、一部の人に限られるかもしれません。 出典) ・【フラット35】金利情報 ・【フラット35】借入金利の推移 また、借り換えをするとき、借入先の金融機関によって、繰上げ返済手数料が求められます。さらに、借り換え後の適用金利が上がるとなれば、総返済額を減らす目的で、フラット35へ借り換えるメリットはないでしょう。 全期間固定金利型からフラット35への借り換え 全期間固定金利型からフラット35への借り換えは、金利タイプが同じであるため、金利を比較しやすいのが特徴です。借り換えによって金利が下がれば、基本的に総返済額を減らすことができます。 ただし、金利が低いローンへ借り換えればよいとは限りません。借り換えには繰上げ返済手数料などがかかります。借り換えによる総返済額の減少額が手数料より大きくならないと、経済的なメリットはありません。 手数料を加味したうえで総返済額が減るかシミュレーションを行い、借り換えの判断を行いましょう。 当初固定金利型からフラット35への借り換え 当初固定金利型では、固定金利期間が終了した後も固定金利期間を継続できる商品もあるため、「変動型に切り替える」「固定金利を継続する」「他の金融機関に借り換える」という3つの選択肢が生まれます。 また、固定金利期間が終わった後の優遇金利が小さくなる商品もあるため、このタイミングでフラット35へ借り換えると総返済額を減らせるかもしれません。 ②毎月の返済額を減らしたい フラット35への借り換えは、毎月の返済額を減らしたい場合にも有効です。金利は下がらなくても、借り換えによって現在より返済期間を長くすれば、毎月の返済額を減らすことができます。 手数料や返済期間の延長によって総返済額が増えることを理解したうえで、それでも毎月の返済額を減らしたいのであれば選択肢となるでしょう。 ただし、フラット35への借り換えが最適とは限りません。他の商品とも比較検討したうえで、借り換え先を判断する必要があります。フラット35へ借り換える場合、年齢や現在の住宅ローンの残返済期間によっては、返済期間を長くして毎月の返済額を減らすことができない場合もあるので注意が必要です。 参考)住宅金融支援機構「借換融資のご利用条件(借入期間)」 ③金利を固定化したい 金利上昇リスクへの対策として、金利を固定化するためにフラット35への借り換えを検討する人もいるでしょう。当てはまるのは、次の2つのケースです。 現在の住宅ローンが変動金利型の場合 当初固定金利型で、固定金利期間終了後は変動金利型に切り替わる場合 借り換え時の条件によって総返済額が増えたとしても、変動金利型を続けることに不安があるなら選択肢となります。住宅ローンの残返済期間が長ければ、将来の不確実性が高くなり、金利を固定化する効果は高くなるという見方ができます。 フラット35への借り換えパターン フラット35へ借り換える場合、一般的なフラット35(買取型)を利用する以外にも以下のような選択肢があります。 ①フラット20 フラット20とは、フラット35のうち借入期間が15年以上20年以下のものです。フラット35に比べて適用金利が低いのがメリットです。2024年6月現在のフラット35の最低金利は1.850%ですが、フラット20は1.460%となっています。 ある程度返済が進んでおり、残返済期間が短い人はフラット20への借り換えが向いているでしょう。 出典)フラット35「金利情報」 ②フラット35保証型 フラット35は、買取型と保証型の2種類があります。保証型への借り換えを使えば、買取型よりも適用金利を下げることができるかもしれません。例えば、買取型と保証型を両方取り扱っている金融機関であれば、保証型を利用するほうが金利面で有利な傾向があります。 ただし、最も良い条件での比較であれば大幅に有利にはならないかもしれません。借り換えの融資条件については、保証型の取扱金融機関に確認しましょう。 関連記事はこちらフラット35の買取型・保証型の違いを徹底比較!どっちがいい? その他の選択肢 リ・バース60への借り換えという選択肢 借り換え時の年齢や目的によっては、リ・バース60も選択肢になるかもしれません。リ・バース60とは、満60歳以上の人向けの住宅ローンです。 一般的な住宅ローンとは異なり、毎月の支払いが利息のみで、元金は債務者が亡くなったときに一括返済する仕組みです。 毎月の返済額が小さくなるうえに、借入時や完済時の年齢を心配しなくていいのがメリットです。自宅の売却によって借入金を完済する場合、相続で残すことはできませんが、ノンリコース型を選択すれば担保不動産の売却だけで元金を一括返済できなかったとしても、債務が残らないため安心です。 60歳以上の人が住宅ローンの借り換えを検討するなら、リ・バース60も選択肢となるでしょう。 関連記事はこちら高齢者向け住宅ローン「リ・バース60」を徹底解説! 繰上げ返済するかどうかも併せて検討する 総返済額を減らすことが目的であれば、繰上げ返済も有効な手段です。手元資金に余裕があるなら、手数料を支払って借り換えるより、繰上げ返済をした方が経済的なメリットを得られる可能性があります。借り換えと併せて検討するといいでしょう。 手元に余裕資金がない場合は、繰上げ返済の選択肢はなくなります。フラット35への借り換えでは、かかる手数料も元金に含めて借り換えが可能です。手元資金がなくても借り換えができるため、手数料分だけ元金が増えることを加味しても総返済額が減るなら検討の余地があるでしょう。 出典)フラット35「借換えの場合、融資手数料などの諸費用を借入額に含めることができますか。」 まとめ フラット35への借り換えが有効かどうかは、現在の住宅ローンの返済状況や借り換えの目的によって異なります。まずは、現在の住宅ローンの金利や借入残高、残りの返済期間などを整理し、目的を明確にしましょう。 不利な条件で借り換えを行わないように事前にシミュレーションを行い、フラット35へ借り換えるメリットがあるかどうかを判断しましょう。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 専門スタッフに相談してみる SBIアルヒの店舗にて、フラット35の無料相談ができます。 ※SBIアルヒのWEBサイトに遷移します。 執筆者紹介 「住まいとお金の知恵袋」編集部 金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。 次に読むべき記事 住宅ローンの借り換えはなぜ行った?実態調査から見えたこと 住宅ローンの返済を続けていると、毎月の返済を軽減できないかを考えることもあるでしょう。住宅ローンの借り換えを行うことで返済負担を減らせる可能性もありますが、タイミングを見誤ると、思ったより効...

    2024.07.10 フラット35ローン返済住宅ローン
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  • 64歳女性「住宅ローンの返済が厳しく住み替えを検討していますが、頭金の用意ができそうにありません。」
  • 64歳男性「住宅ローン残高が現在約1,000万円あります。毎月の支払いはギリギリでボーナス払いになると…」
  • 62歳男性「経営する会社が赤字決算になり、住宅ローンの支払いが難しくなった。住宅ローンの借り換えはできる?」
  • 68歳男性「リースバックの家賃が払えなくなりました。支払いを減らす方法を知りたいです。」
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