2023.07.12

マイホーム選びのポイントは?購入経験者のアンケート結果もご紹介

公開日:2023.07.12

マイホームは「人生最大の買い物」ともいわれます。一度購入すると簡単には手放せないため、「絶対に後悔したくない」と考える人も多いのではないでしょうか。希望条件が決まらない場合は、理想の暮らしをイメージして物件を探すのがおすすめです。

この記事では、マイホームの物件種類や選び方を購入経験者のアンケート結果と併せて紹介します。

そもそも購入できるマイホームの物件種類は?

マイホームの物件種類は、大きく「戸建て」と「マンション」の2つに分けられます。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解すれば、物件を探しやすくなるでしょう。

戸建て

戸建てのメリットは以下のとおりです。

  • 間取りや設備を自由に決められる
  • リフォームや建て替えが自由にできる
  • 専用の庭や駐車場を持てる
  • 管理費・修繕積立金、駐車場代が発生しない
  • 騒音トラブルが起きにくい

戸建ては、マンションに比べて自由度が高いのが魅力です。注文住宅なら間取りや設備を決められます。建売住宅でもリフォームや建て替えは自由にできます。

管理費・修繕積立金、駐車場代などの固定費用はかかりません。また、近隣と一定の距離があることから、騒音トラブルが起こりにくいのもメリットです。

続いて、戸建てのデメリットは以下のとおりです。

  • リフォームや建て替えで将来まとまったお金がかかる
  • 庭や外まわりの手入れに手間がかかる
  • 防犯性が弱い
  • 高齢になると階段の移動に負担がかかる(平屋を除く)
  • 売却しにくい

戸建ては外壁や屋根などのリフォームでまとまったお金がかかることがあります。また、マンションに比べると防犯面が脆弱で、万全に備えるにはホームセキュリティを入れるなどの対応が必要です。

他にも築年数が経過すると建物部分が市場で評価されにくくなり、購入価格と比べた時の値下がりが大きくなる点もデメリットと言えるでしょう。

マンション

マンションのメリットは以下のとおりです。

  • 共用部分の管理・清掃を管理会社に任せられる
  • セキュリティ対策が充実している
  • 耐久性や耐火性に優れている
  • まとまった修繕費用が発生しにくい
  • 室内に階段がなく高齢になっても暮らしやすい

マンションは、建物管理やセキュリティ、耐久性・耐火性に優れているのが魅力です。共用部分の管理や清掃は管理会社が行ってくれます。オートロックなどのセキュリティも充実しているため、防犯面で安心です。構造上、地震や火災などに強いのもメリットです。

また、大規模修繕工事の費用は、毎月支払う修繕積立金でまかなわれます。突発的にまとまった費用がかかることは少ないため、資金計画を立てやすいでしょう。

続いて、マンションのデメリットは以下のとおりです。

  • リフォームの自由度が低い
  • 建物管理や修繕、建て替えの方針を自由に決められない
  • 管理費・修繕積立金、駐車場代を毎月支払う必要がある
  • 専用の庭がないことが多い
  • ペットを飼えないことが多い
  • 騒音トラブルが起こりやすい

一方で、マンションは戸建てに比べるとリフォームの自由度が低く、建て替えなどは所有者の一定数以上の合意が必要となります。

一階や屋上を除き、専用の庭として利用できるスペースがなく、ペット不可などの条件が付いている物件も珍しくありません。「ガーデニングを楽しみたい」「大型犬を飼いたい」といった希望がある場合は不向きといえるでしょう。

また、左右や上下の住戸と接しているので、騒音トラブルが起こりやすい点にも注意が必要です。

まずは理想の暮らし方を考えてみる

マイホーム購入で後悔しないためには、物件を探す前に理想の暮らし方を考えてみることが大切です。「自分や家族にとっての理想の暮らし」が明確になれば、希望条件の優先順位は自然と決まるため、物件を選びやすくなります。

①理想の暮らしを書き出してみる

まずは理想の暮らしのイメージを書き出してみましょう。具体例は以下のとおりです。

  • 都心に住んで生活利便性を上げたい
  • 勤務先の近くに住んで通勤時間を短くしたい
  • 日当たりがよく、明るい家で暮らしたい
  • 両親と同居したい
  • 趣味を満喫できるエリアに住みたい
  • 自然豊かな場所でのんびり暮らしたい
  • ガーデニングや野菜作りを楽しみたい
  • 大型犬を飼いたい
  • 休日は友人を招待してホームパーティを楽しみたい

実現できるかは考えず、思いつくまま書いていくのが大切です。できるだけたくさん書いてみましょう。

②絶対に譲れないポイントを考える

理想の暮らしのイメージを書き出したら、「絶対に実現したい」「これは譲れない」と思う項目をピックアップして優先順位をつけてみましょう。この作業により、マイホーム選びで絶対に譲れないポイントがはっきりします。

例えば、生活利便性や通勤時間の短さを重視したいなら、都心のマンションが候補になるかもしれません。自然豊かな場所でのんびり暮らしたいなら、郊外の戸建てが向いている可能性があります。

絶対に譲れないポイントを基準に、どんな物件がよいか検討してみましょう。

マイホーム購入の決め手を紹介

実際にマイホームを購入した人は何が決め手になり、どんなことに後悔しているのでしょうか。ここでは、購入経験者を対象としたアンケート調査の結果を紹介します。

マイホーム購入時に重視したこと

「マイホーム購入時に重視したこと」への回答結果は以下のとおりです。

  • 1位:立地のよさ(296人)
  • 2位:騒音・治安などの周辺環境(93人)
  • 3位:価格が予算内か(83人)
  • 4位:間取り・生活動線のよさ(81人)
  • 5位:日当たりがよいか(63人)
  • 6位:外観・デザインが好みか(23人)
  • 7位:断熱・耐震などの機能性(22人)
  • 出典)訳あり物件買取プロ「後悔!マイホーム購入時に注意しておけばよかったことランキング】男女501人アンケート調査」

    立地のよさを重視する人が圧倒的に多く、次いで周辺環境、予算、間取りの順となりました。外観やデザイン、機能性を重視した人は少ないようです。

    マイホーム購入での注意点

    「マイホーム購入時にもっと注意すればよかったこと」への回答結果は以下のとおりです。

  • 1位:間取り・生活動線のよさ(93人)
  • 2位:騒音・治安などの周辺環境(70人)
  • 3位:立地のよさ(53人)
  • 4位:外構のデザイン・使い勝手(50人)
  • 5位:コンセント・スイッチの位置(44人)
  • 5位:周辺住民の雰囲気(44人)
  • 7位:日当たりがよいか(41人)
  • 8位:収納の使い勝手(36人)
  • 9位:コスト面の検討(34人)
  • 10位:住宅設備の使い勝手(22人)
  • 出典)訳あり物件買取プロ「後悔!マイホーム購入時に注意しておけばよかったことランキング】男女501人アンケート調査」

    最も多いのは「間取り・生活動線のよさ」でした。実際に住んでみると「使いにくい」と感じ、「間取りや生活動線を工夫すればよかった」と後悔している人が多いようです。

    また、「コンセント・スイッチの位置」「周辺住民の雰囲気」「収納の使い勝手」は、「マイホーム購入時に重視したこと」では挙がっておらず、実際に住んでみて「購入前にしっかり確認しておけばよかった」と後悔している人が一定数いるようです。これからマイホームを購入する人は、この辺りもしっかり確認しておくと良いかもしれません。

    まとめ

    マイホーム選びでは、理想の暮らしをイメージすると、希望に合った物件を見つけやすくなるでしょう。購入者を対象としたアンケートでは、「間取りや生活動線に注意すればよかった」と後悔している人が多いようです。

    戸建てとマンションの違いを理解し、絶対に譲れないポイントを明確にした上で、理想のマイホームを探してみましょう。

    執筆者紹介

    「住まいとお金の知恵袋」編集部
    金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。

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