2021.06.23

DINKsマンションとは?メリットや注意点を解説

DINKsマンションとは?メリットや注意点を解説

ここ数年、”DINKsマンション”や”コンパクトマンション”の供給戸数が再び増加しており、今後さらに人気が高まる可能性があります。DINKsマンションを購入するメリットがある一方で、購入する際に注意すべき点もあります。そこで今回は、DINKsマンションを購入するメリットや注意点を解説します。

DINKsマンションについて

DINKsマンションとは?

DINKsとは、「Double Income No Kids」の頭文字を並べた言葉で、結婚後も子供を持たずに夫婦とも職業活動に従事するライフスタイルを指します。
つまり、DINKsマンションとは、夫婦二人で暮らすために適した間取りになっており、単身者向けよりも広く、ファミリー向けよりも狭い30~50㎡程度の大きさのマンションを指します。

参考)知恵蔵2015『DINKs 』 – コトバンク – 執筆:山田昌弘、2007年

DINKsマンションは増加傾向にある

2019年3月に株式会社不動産経済研究所から出されたプレスリリースによれば、首都圏のコンパクトマンションのシェアは、2009年の10.5%から2014年の供給が3.7%に右肩下がりに減少した後、2018年は8.7%に右肩上がりに増加しています。

首都圏 コンパクトマンションの発売戸数とシェアの推移
出典:株式会社不動産研究所「首都圏コンパクトマンション(専有面積30㎡以上50㎡未満)供給動向」P.1

また、2021年度の税制改正により、住宅ローン減税の面積要件が緩和されることが発表されたため、人気が更に高まっていくことも予想されます。住宅ローン減税については後程紹介します。

DINKsマンションのメリット

DINKsマンションを購入する主なメリットは下記3つです。

手に入りやすい価格帯である

DINKsマンションは一般的に30~50㎡程度の大きさのマンションです。そのため、70㎡~80㎡程度のファミリータイプのマンションに比べて値段が安く、比較的購入しやすいと言えます。

ファミリータイプのマンションを購入しようと思ったが、住宅ローンが組むことが出来ずに住宅購入を断念した人でも、DINKsマンションの価格帯であれば購入できる可能性があります。また、住宅ローンが低金利となっている現在の環境下では、毎月の住居費負担も小さく、場合によっては同じ大きさのマンションに賃貸で住むよりも住居費を抑えられる可能性があります。

資産価値が維持されやすい

DINKs世帯を対象としたマンションは、居住者に共働き世帯を想定しているため、駅までのアクセスや生活利便性の高い立地にも多く供給されています。駅までの距離が近い物件や、物件周辺に24時間営業のスーパーやドラッグストア、コンビニなどがある場合には、生活利便性が高いため資産価値が維持されやすいと言えます。

また、DINKsマンションの購入者は、20~30代の若い共働き世帯だけでなく、子供が独立した後のシニア層など、年齢や性別を問わず需要を見込めます。幅広い世代からの需要を期待できるため、資産性が維持されやすいと言えるでしょう。

出口戦略が取りやすい

資産価値が維持される不動産は、売却をする際に高値で売却できる可能性や、売り出しから早期に売れるといったメリットがあります。その他にも、需要の高い物件であれば、売却ではなく賃貸に出すという選択肢を持てるでしょう。

ただし、自宅を賃貸に出す場合で住宅ローンが残っている場合には、住宅ローンを借り換える必要があるため、具体的な資金計画を立てて採算が合うか確認する必要があります。住宅ローンの残っている自宅を賃貸に出す時の注意点については下記をご参考ください。

DINKsマンションを購入する際の注意点

DINKsマンションを購入する際の主な注意点は下記2つです。

住宅ローン減税の適用外の場合がある

住宅ローン減税は年末の借入金残高に基づいて、所得控除を受けることが出来るため、制度を活用することで税負担を大きく減少することが出来ます。しかし、住宅ローン減税には面積要件が定められており、「住宅の床面積が50平方メートル以上」である必要があります。

令和3年度の税制改正の大綱において、上述の面積要件が緩和されることが閣議決定されましたが、なお40㎡未満のマンションは適用対象外のため住宅ローン減税を受けることが出来ません。住宅ローン減税や2021年度税制改正についての詳細は下記をご参考ください。

住み替えの資金計画がうまくいかない場合がある

DINKsマンションを購入する人の中には、購入前から住み替えを前提としていたり、家族が増えることで手狭になったりすることで、住み替えが必要となるケースもあるでしょう。賃貸への住み替えを検討する場合や、既に住宅ローンがほとんど残っていない場合には大きな問題が起こりづらいですが、残債が多く残っている場合には資金面やスケジュール面でのハードルが上がるため注意が必要です。

自宅の住宅ローンが残っていることで、新居の住宅ローン審査に通らない場合や、自宅を早く売らなければならないことで、思ったより低い価格で売却しなければならない場合もあります。そのため、住み替えを前提としたDINKsマンションの購入の場合には、住み替えの流れなどを正確に把握しておく必要があるでしょう。住み替えの流れや費用についての詳細は下記をご参考ください。

まとめ

DINKsマンションにはメリットがある一方で、住み替えを前提に購入する場合などには注意が必要です。現在賃貸に住んでいて家賃がもったいないからといった理由で住宅購入を考える人もいるかもしれませんが、DINKsマンションを購入するメリットと注意点を正しく理解した上で検討しましょう。

執筆者紹介

「金融/不動産知恵袋」編集部
金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。
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